馨、4戦すべてTF!世界大会50戦無敗

 「レスリング世界選手権・第4日」(19日、ブダペスト)

 女子63キロ級で、五輪3連覇の伊調馨(29)=ALSOK=が4試合全てテクニカルフォール勝ちし、2年ぶり8度目の優勝を果たした。伊調は初出場だった2002年大会から五輪と合わせ、50戦無敗となった。

 全てテクニカルフォールで11個目の世界タイトルを手にした伊調は、「終わっちゃったなという感じ」と4試合を名残惜しそうに話した。

 決勝のソロンゾンボルド・バトチェチェグ(モンゴル)以外が初対戦。準決勝では背中から落ちて3点を失ったが、すぐに逆転すると、約2分で10点を奪った。それでも「自分が攻めているところは一つもない。総合的には負けている」と表現した。昨夏のロンドン五輪で対戦したバトチェチェグとの決勝では片脚タックルから2点を先制。第2ピリオドには両脚タックルで加点し、最後にアンクルホールドでとどめを刺した。

 一つの不戦敗を除き、10年半無敗。2008年北京五輪後には現役を続けるか迷ったこともあった。休養を経て、高校時代から過ごした愛知から東京に練習拠点を移した。ロンドン五輪後は五輪直前に左足首の靱帯(じんたい)を部分断裂した影響で世界選手権、全日本選手権を欠場した。今回も直前に右足首を捻挫していたが「五輪に比べればたいしたことない」と笑い、休まずに12月の全日本選手権に出場する意向を示した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス