登坂、メダル第1号 悔しさバネに
「レスリング世界選手権」(18日、ブダペスト)
女子48キロ級で登坂(とうさか)絵莉(20)=至学館大=が決勝でマエリス・カリパ(ベネズエラ)にテクニカルフォール勝ちし、初の金メダルを獲得した。日本勢の今大会メダル第1号で、世界女王は21人目。男子フリースタイル74キロ級では高谷惣亮(ALSOK)が4回戦、敗者復活戦で敗れ、女子51キロ級では宮原優(東洋大)が2回戦で3位に入ったジェシカ・マクドナルド(カナダ)に屈した。
決勝ではわずか1分44秒でテクニカルフォールに仕留めた。登坂が昨年銀メダルの悔しさをばねに5試合を勝ち、頂点に上り詰めた。五輪金メダル候補に名乗りを上げ「チャンピオンになるために考えながらやってきた」と感慨に浸った。
開始早々、カリパの左足にタックルに入り、2点を先制した。30秒すぎには相手の攻撃を防いで加点するとアンクルホールドも決め、5‐0とリード。最後は冷静にバックを奪い、7‐0と押し切った。昨年決勝で力尽きた反省から走り込みを増やし、ベンチプレスの最高値が昨年より10キロ重い65キロに上がった。
48キロ級はロンドン五輪女王の小原日登美が引退した。国際連盟が16年リオデジャネイロ五輪で導入する新階級を検討するが、20年東京五輪も視野に入れるホープは最軽量級の世代交代を示し「まずは16年に出るため、一年一年努力したい」と気を引き締めた。





