桐生 世界陸上で“生ボルト”見て学ぶ

 「陸上世界選手権」(10日開幕、モスクワ)

 陸上男子100メートルで日本歴代2位の10秒01の記録を持つ桐生祥秀(17)=京都・洛南高=が7日、世界選手権が行われるモスクワへ出発。日本人初の9秒台の期待が懸かるワンダーボーイは、憧れのボルト(ジャマイカ)との対面に胸をときめかせた。

 しっかりと整えてきた丸刈り頭に、気合がこもっていた。初の世界大会を前に、取材に応じた桐生は「しっかりと世界で戦える走りをしたい」と、引き締まった表情。出場選手中持ちタイムは11番目。ただ「タイムは関係ない。失うものは何もないし、タイムや順位を意識せず走りたい」と、しっかりと自分の足元を見つめている。

 一方でボルトの話題になると目が輝いた。「生で見るのは初めてだし楽しみ。レース前とか、どういうことをしているのか見てみたい」。さらなる進化のために、世界最高峰からしっかり学んでくる覚悟だ。

 3日まで行われていた高校総体後は地元彦根で完全休養し、疲労回復に努めた。1日10時間の睡眠と、自分で自分にマッサージを施すという荒々しい方法だが、「楽になった」と笑顔。若さと勢いで、思う存分世界にぶつかっていく。

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