残りマスで腕磨こう

 【雑記釣・時田眞吉】渓流シーズン本番前に 管理釣り場活用だ

 雪深い東北地方はまだまだ春の訪れは先になりそうだが、関東以南は2月の声を聞くとともに、あちらこちらの渓で解禁の知らせが届き、早春の趣を見せ始める。とは言っても、まだまた清冽(せいれつ)な流れは冷たくて、なかなか釣果にお目にかかれないのも事実。とりあえず、オフシーズンの間に鈍ってしまった感覚を手軽に楽しめる管理釣り場で目覚めさせるのも手だ。

 ここ数年、各地の管理釣り場の充実ぶりは目を見張るものがある。単なるニジマスの釣り堀と思っては大間違いだ。自然の渓流を利用して造られた施設も数多くあり、家族で楽しめるのはもちろん、トレーニングの場としても十分活用できる。

 確かに、区分けされた流れにドバッと放流されたニジマスは、10分もして流れに慣れると狂ったようにエサを追い、どんな仕掛け、エサにもヒットしてくる。が、1時間もすると、魚影は確認できるもののエサを追わなくなる。ここからが、トレーニングの始まり。いわゆる残りマスを狙って釣るのだ。

 どんどんとスレていくニジマスを、ハリスの太さ、ハリの大きさ、オモリの重さを変えて、自然渓流でヤマメやアマゴを狙うように、ナチュラルドリフトを駆使して釣り上げていく。よほどうまく攻めなければ、最後の1匹まで釣り切るのは難しいのだ。

 タックルや仕掛けなどは、自分で使い慣れた竿を用意すればいいが、本流竿などの長いアイテムは不要。4・5~6メートルまでの長さが調整できるマルチレングス・タイプの竿があれば使いやすい。また、釣り場によっては貸し竿なども用意されているため、手ブラで訪れることもできる。

 さて、管理釣り場へ行こうと決めたら、まずは施設までの交通手段と営業時間。所在地の確認と駐車スペースの規模、周辺道路の混雑状況なども聞いておくと便利。釣り場のシステムと料金。釣れる魚の種類も聞いておきたい。釣り場によってはイワナやヤマメ、アマゴなどを釣ることもできる。持ち帰れる魚の数なども確認しておくこと。

 マナーに関しては、基本的に釣り場や魚を傷めないこと。他の釣り人に迷惑をかけないことなど常識的なことにも気を付けたい。釣り場で走り回るのもよくないし、大声で騒ぐのもよくない。リリースする魚はできるだけ丁寧に扱ってやることだ。

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