ヘラ35センチ超ゲット

 【MYリポート・鈴木健之・森田昌宏】稀勢の里の出身地 茨城県・牛久沼水系 東谷田川

 茨城県は牛久沼水系の東谷田川(ひがしやたがわ)のヘラブナ釣りが好調との情報。良い日に当たるとツ抜け(10匹超)もあるとか。話半分でも、この時期としては大釣りに入る。良い日とはどのような日なのか。気候は相変わらず不安定、雨不足も続いている。

 筑波山方面を源に牛久沼に注ぐ河川。所々に大河、利根川をしのぐ規模を持つが、ポイントとされているのは沼から約7キロ上流。急に川幅が狭くなる、丘の上にキヤノンの工場が見える房内橋付近から丸山橋、興南橋にかけて。

 冬季実績の河川でしばし“快感温度”に酔った

 現地着は午前7時過ぎ。晴れで先着者は5、6人。氷結が溶けた丸山橋寄りの西岸に釣り台を置く。竿15尺でのミオ筋狙い。流れは微弱だが、日中変化するので仕掛けは中通し(オモリ0・5号)。道糸1号、ハリスは0・5号で上11センチ下30センチと段差をつける。河川の規模からすると両グルテンでOKだが、筑波学園都市からの排水で水温は高く、魚の回遊度が高い。バラケを使った方が結果は出やすい。

 しかし、10時を回っても魚の気配はない。上、下流の人たちも無音状態。情報と違うので、地元の人にツ抜けの話をしてみると、「だれがそんなオーバーな!」。この辺は横綱に昇進した稀勢の里の出身地。「綱とりのツと一緒くたになったのでは」と、大笑い。が、「昼ごろからアタリが見え始めますよ」の言葉は本当だった。

 長いモヤモヤから消し込んで30センチ前後。昼過ぎまでに、半ベラとワダカのアタリをはさみ、食い上げで35センチ超が顔を出す。午後からは上空の風が川風に変わり店じまいするが元々、冬季に実績のある河川でしばし“快感温度”に酔う。

 同川は沼方面の陸(おか)釣り場所は少ない。中流部の茎崎橋周辺の護岸程度で、冬季は前出の房内橋の下流西岸の小水門あたりから、上流に限定される。しかし3月末からの乗っ込み期に入ると、魚は下流に落ち始める。小水門下流は広大でハスなどの水草が群生。絶好のハタキ(産卵)場だからだ。例年40~50センチ級が出現している。

〈ガイド〉入漁料=400円(釣り台、長靴必携)▽交通=常磐道・谷田部IC~県道19号を取手方面へ。約300メートル先交差点を左折で興南橋。

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