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“主力級”安部をどう使いこなすか

 1日から始まった広島東洋カープの宮崎・日南春季キャンプの第1クールをさっそく見てきた。初日こそ冷たい雨が降って室内でのスタートになったが、その後は天気も持ち直し、順調にメニューが消化された。まず見て思ったのは「活気がある」ということ。野手はベテラン新井を筆頭に声が出ていて元気さが目立ち、投手陣にはいい意味での緊張感を感じた。

 そんな中、雨が上がった2日目の守備練習が個人的には印象に残った。昨年秋の“続編”ではないが、一塁に新井の他、松山とバティスタを入れ、三塁には西川、メヒア、美間といった今年の期待株を配していた。そして一番「おやっ?」と思ったのが遊撃。田中のポジションに背番号が「6」に変わった安部を入れていたのだ(ちなみに3日目の投内連係では三塁だった)。

 聞くところによると、打撃センスあふれる西川を何とか成長させたいという首脳陣の思惑があるという。確かに、西川の打撃力は捨てがたい。そして、正遊撃手・田中が予測不能な故障でリタイアした場合、能力的に遜色のない安部で埋めたいとする考え方もわからなくもない。

 ただ、昨年、初めて規定打席に到達して3割を打ち、リーグ連覇に大いに貢献した安部がまだ“スーパーサブ”的な扱いでいいのかどうか。打撃はまだしも、走力はチームでも一、二を争うと言っていい。首脳陣の中でいろんな想定をしているのだろうが、今年の安部に関しては「三塁のレギュラー」として相手投手の左右を関係なしに起用するのが個人的には妥当だと思う。

 この安部や松山の存在が、カープの強さの象徴だと言える。“タナキクマル”という大黒柱の代役的な存在と見られながらも、実は主力級の実力を持つ。そしてさまざまな起用法に応えられる。こんな首脳陣にとって“都合のいい”選手はない。ただ、彼らはもう単なる「控え」ではないのも事実だ。

 チームの精神的支柱・新井をどう使うのかもそうだが、安部と松山を上手に使いこなすことが緒方カープの生命線になるかもしれない。

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