キューバ崖っぷち…5併殺の拙攻で完敗

 「WBC・2次ラウンド1組1回戦、キューバ2‐6オランダ」(8日、東京ド)

 “赤い稲妻”が、まさかの崖っぷちに追い込まれた。キューバは12安打を放ちながら、5併殺を喫する大拙攻。9日の敗者復活戦に回ることになり、もう後がなくなった。

 「ダブルプレーが5回もありましたから。点を取ることができなかったのが第1の敗因」。メサ監督は唇をかんだ。自慢の攻撃力も、自滅で歯車がかみ合わないまま。「オランダの印象?あんまり良いとは思いませんでした。私たちはもっと点が取れた」と、いら立ちを隠しきれなかった。

 7投手をつぎ込む総力戦も実らない。エース格のアルバレスを2番手で投入したものの球数は67球に達し、大会規定で、9日の登板ができなくなる事態に追い込まれた。

 初の頂点奪取へ、満を持して乗り込んできた。「私たちはチームを信じています」と指揮官。負けられない次戦、野球大国のプライドを全てぶつける。

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