WBC日本代表 坂本が4安打 「本戦でも引っ張る」

6回日本2死満塁、坂本勇人は左線にタイムリー二塁打を放つ=ヤフオクドーム(撮影・西岡 正)
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 「WBC強化試合 日本代表6‐1巨人」(28日、ヤフオクドーム)

 最後の最後で目覚めた。強化試合最終戦。「1番遊撃」でスタメン出場した坂本のバットが、やっと心地よい響きを奏でた。5打数4安打2打点。試合後のヒーローインタビューで背番号6は「本戦に入ってもしっかり引っ張っていけるように、強い気持ちを持ってやりたい」と、打線をけん引する覚悟を言葉にした。

 右へ左へ中堅へ。見事に打ち分けた。まずは第1打席。高木京の真っすぐを中前に運ぶ。第2打席は凡退も、五回1死一塁では中前打でエンドランを決めて、好機を広げた。そして六回2死満塁では三塁線を破る2点二塁打。八回1死一、二塁では右前打を放った。好調時を思わせる鮮やかな打撃が戻ってきた。

 ここまでは苦しんだ。紅白戦を含めて実戦5試合で14打数1安打1打点。当初は3番だった打順も、打線全体をシャッフルする中で24日のオーストラリア戦(京セラドーム)から1番に変わった。実戦調整はこれが最後。この試合は主将である阿部が右膝の違和感で欠場するアクシデントもあった。奮起する材料はそろっていた。そして見事に結果を出した。

 「選手1人、1人が強い気持ちを持っています。ファンの皆さんにも一緒に戦ってほしいです」。坂本はこう締めた。険しく、厳しい3連覇への道。この男なら、どんな時でも突破口を開いてくれる。

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