代表発表!浩二監督「心を一つに」

 「WBC日本代表最終登録メンバー発表」(20日、宮崎市内)

 3月に開催されるWBC日本代表の最終登録メンバー28選手が20日、宮崎市内で決定した。33人の候補選手から絞り込んだ山本浩二監督(66)が同市内のホテルで会見し、一人ずつ名前を読み上げて発表。浅尾拓也投手(28)、山井大介投手(34)、村田修一内野手(32)、大島洋平外野手(27)、聖沢諒外野手(27)の5選手には落選を通達した。会見ではあらためて選手の結束を高め、3連覇へ突き進む決意を示した。

 決意に満ちた表情だ。最終決断を下した山本監督は「攻撃力、守りも大事。投手力、足も考えて議論し、結果こういう形となった」と説明。3連覇の偉業に挑む、28人の侍戦士の名をゆっくりと、力を込めて口にした。

 メンバーはほぼ予想されていた通りで、重視したのはコンディション。キャンプ中に不安を訴えた浅尾や大島、村田について早い時期からメンバー外を検討していた。一時は守護神候補に挙がった浅尾については前夜に首脳陣からストップをかけ、紅白戦の登板を回避させたことも明かした。

 当初は一人が落選するとみられた外野手は、大島と聖沢の2人を外した。いずれも指揮官が掲げる「スモールベースボール」に適した俊足選手。だが「ゲームに出た選手は代えられないということで、こういう選択になった」。外野のレギュラー候補となる長野、糸井、中田、DH候補の内川の4選手など、本番ではオーダー固定で臨む考えも示した。

 合宿の実戦で、5打数無安打の中田については「結果は出ていないが、唯一の大砲」と期待する。合宿前は当落線上にいたが、外野と一塁の守備力も評価。将来性も買って、選出した。

 一方で、チーム自体の調整の遅れを不安視する声もある。17日の広島戦に続き、この日の紅白戦でも貧打を露呈。投手陣では田中や右肩に不安のある前田が不調。それでも指揮官は「当然、3月2日に合わせてくれると思っている」と、選手への信頼を示した。

 落選5選手への気遣いも忘れなかった。宿舎の自室に5選手を呼び、コーチを含めた首脳陣全員で落選を通達。「33選手が侍ジャパン。何かあれば参加してもらう」と声をかけ、がっちり握手を交わした。

 会見後には、落選5選手、首脳陣を含めた侍ジャパン全員で決起集会を開催。山本監督は「心を一つにしてやっていこう」と呼び掛けた。“侍魂”を結集させ、必ず3連覇を成し遂げる。

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