香川・原田 ドラフト指名目指して進化続けた1年「どこかオレを拾ってくれ」

 【香川・原田宥希投手】文=高田博史

 ドラフト会議が行われる10月26日まで、あと3日となった。

 原田宥希はアイランドリーグ選抜チームが参戦している宮崎でのフェニックス・リーグには参加せず、香川で練習を続けている。無理をしてケガしてしまうことを避けるためだ。

 最後の登板となったチャンピオンシップ(CS)第4戦(1日、四国Cスタ丸亀)から、すでに20日以上が過ぎている。もうアピールする場所はない。

 「シーズン中もCSでもアピールできた。これ以上、アピールすることはないかなとか考えたりします。いまは少し練習量を落としてるんですけど、ケガせずに26日を迎えることがベストなのかなと思います」

 3年目で初となる最多奪三振のタイトルを獲得した。目標としていた2ケタ勝利には届かなかったが、リーグ2位タイとなる8勝を挙げ、周りから「エース」と呼ばれる存在になった。

 「去年は負けが先行して(3勝7敗)成績の部分でも全然ダメで。序盤に1点取られたら、すぐに交代させられてるようなピッチャーでしたけど、最低でも5回、6回は投げさせてもらえるピッチャーになれた。すごく成長できたかなと思います」

 スピードガンが自己最速となる150キロを表示したのは、CS第4戦でのことだ。最後の最後まで進化し続けることができた1年の終わりに、はっきり「やり切った」と言える。

 だが、野球人としてプレーヤーとして、もっともっとうまくなりたい。

 「NPBに行きたい気持ちは去年よりすごく強くなりました。どこかオレを拾ってくれ!オレにまだ野球を続けさせてくれ!っていう思いですね」

 昨年、巨人に育成枠で入団した松沢裕介(元香川)が指名された直後の映像を見た。室内での胴上げをためらう選手たちのなかで、スーツ姿の原田と主将(当時)の宗雪将司が真っ先に松沢を抱え上げていた。

 今年、再びスーツ姿で自分の名前が呼ばれる瞬間を待つ。今度こそ180センチの大きな体が仲間たちに抱きかかえられ、高く宙を舞うことを願っている。

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