広島から派遣 テーマは「結果を出す」

 【愛媛・池ノ内亮介投手】

 「NPB育成選手派遣制度」により、今年も広島から投手4人がアイランドリーグ各球団に派遣されている。池ノ内亮介は愛媛に派遣された。昨年、香川に派遣され年間MVPに輝いた山野恭介らにアイランドリーグについて尋ねたという。

 「『どうやった?』というよりは『どういうとこ?』という感じですね。バス移動の話であったり、寮生活の話であったり。生活面での話は聞いてましたね」

 四国にとりわけ縁があったわけではない。だが、アイランドリーグとの縁は少なからずあった。

 「振り返ってみたら、高校卒業のときに進路の選択肢として考えたこともありましたね。『そう言えば、そういうこともあったな』っていうのは」

 高校の6学年上にトモ外野手(増田朋也、高知06、07年。福岡08、09年)がおり、コーチと懇意だったことからアイランドリーグを進路のひとつとして考えていた。しかし「まさか、本当に四国で生活することになるとは…」というのが本音だ。

 広島のコーチからは「出されたことを見返してやれ!」と気合を込めて送り出された。

 「『2カ月で8勝して来い!』みたいな。プロの感覚で言ったら週イチじゃないですか。それで言ったら“全勝”ってことにはなるんで。『投げる試合は全部勝つ!』っていう気持ちはありましたね」

 今年のテーマは「結果を出す」だ。常に広島のスタッフが見ているわけではない。数字を残すことが一番のアピールになる。1球、1イニング、1試合。しっかり自分の球を投げることを積み重ねれば1勝につながる。それを繰り返すことで最終的にいい数字を残したい。

 「しっかり結果を出すだけだと思ってるんで。真っすぐを見て欲しい、変化球を見て欲しいとかじゃなく、一生懸命投げるから、そこでファンの人たちが楽しんでくれたらな、という思いですね」

 初勝利を挙げた新居浜での試合後、あるファンから「けん制球がいい」と言われた。「そういう風に感じてくれる人もいるんだなぁと思いましたね」

 目の肥えた四国のファンの前で結果を残し、大きな飛躍へとつながる1年にする。

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