【4月30日・明大-早大】明大・伊勢、直球に数字以上の威力 「もう1ランク上がれば」

 「東京六大学野球、明大9-4早大」(30日、神宮球場)

 元阪神スカウト・菊地敏幸氏は明大・伊勢大夢投手(3年・九州学院)の投球に光るものを感じた。この日は八回から3番手として登板し1回を無失点。29日の早大2回戦での先発から連投になるもしっかりと役割を果たした。

 同氏は伊勢の魅力を「非常に力のあるボール、スピードガンよりもバッターからしたら差し込まれる、そういったイメージのボールを投げ込んでます」と分析。スリークオーターから繰り出す右腕の直球を高評価した。

 まだ下半身の弱さを指摘するが、ランニングなどトレーニングすれば問題なしと見ている。「スピードボールにこれからも磨きをかけてもう1ランク上がれば、来年もプロから見ても高い評価になる投手」と大きく育っていくことを期待した。

 ◆菊地敏幸(きくち・としゆき)1950年生まれ。法政二から芝浦工大を経てリッカー。ポジションは捕手。89年にスカウトとして阪神入団。藪、井川、鳥谷らを担当。13年限りで阪神を退団した。今年から「AbemaTV」で東京六大学野球リーグの解説を担当。

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