【２０１３年２月２５日デイリースポーツ紙面より】目を覆いたくなるような光景が展開された。打線は１３安打８得点。しかし、序盤で大きくリードしながら、開幕ローテを期待される岩本、秋山の乱調が響いての引き分け試合に、試合開始直後のお祭りムードはみじんも残っていなかった。
　ここまで練習試合で通算６回無失点だった先発・岩本が、初回２死から岩村に右翼へのソロを浴びると投球が一変。その後も失点を重ね、４回７安打５失点、５四球という散々な結果に終わった。

　期待された開幕ローテに入れず２軍生活が続いた。８月１日の中日戦でＮＰＢ史上最大年齢差となる山本昌との２７歳２カ月差対決に挑むが４回２失点で降板。１軍登板はこの１試合のみ。２０１４年も４試合のみの登板に終わった。

２０１５年に２勝を挙げるも…２０１６年オフに戦力外　阪神での通算成績は２１試合４勝２敗

　「広島２－８阪神」（６日、マツダ）　１２７日ぶりの白星に十分値する熱のこもった３６球だった。４－１の四回２死満塁で、阪神・岩本が先発・岩貞の後を受けて登板。ロサリオには押し出し四球を与えたが、新井を空振り三振に仕留めてピンチを切り抜けた。

岩本　好救援２勝目＆５戦連続０封

　続投となった五、六回は、スローカーブも駆使して、相手をほんろう。２回１／３を無安打無失点で２勝目。「ロサリオを抑えないと。中継ぎやってる以上はそれじゃダメ」と自己評価は厳しかったが、和田監督からは「こういう場面でいける精神力というか、コントロールもいい選手」と絶賛された。

岩本　好救援２勝目＆５戦連続０封

　プロ５年目の２０１５年は開幕ローテ入りも途中で離脱。１３試合に登板し２勝１敗、防御率３・６９の成績だった。８月後半以降は右肩の状態が悪いこともあり、２軍暮らしが続いた。２０１６年には１軍登板がなく、オフに戦力外通告を受ける。