この日はペゲーロ、銀次を外し、フェルナンドを起用する新打線を組んだが効果なし。梨田監督は「ランナーが出ない。（山岡に）ヒット４本でしょ？四球もないし。なんとかして、点を取らないと」と悲痛なうめき声をあげた。

　「西武１６－４楽天」（２９日、メットライフドーム）楽天は今季ワーストの１６失点で６連敗。借金も１２に膨れ上がった。２年目右腕は「慎重にいきすぎたのが、裏目に出た。もっと一球一球の質を上げていかないと通用しないですね」と反省の言葉を並べた。梨田監督は「今は我慢のしどころ」と声を絞り出した。

　「西武５－２楽天」（３０日、メットライフドーム）　楽天は３０日、低迷するチームのテコ入れ策として１、２軍のコーチ入れ替えを発表した。高須洋介打撃コーチ（４２）と栗原健太２軍打撃コーチ（３６）、立石充男内野守備走塁コーチ（６０）と真喜志康永育成コーチ（５７）をそれぞれ入れ替える。

　３、４月を６勝１９敗１分け、首位と１３・５ゲーム差の最下位で終えた。チーム打率・２１６、７８得点はリーグ最低。９７敗を喫した球団創設イヤーの２００５年３、４月は６勝２３敗で“球団史上最弱”に匹敵する弱さだ。

　梨田監督は「ここまでは想定していなかった。悪くても、勝率５割だと思っていた。月が替わってツキも変わればいいが…」と力なくつぶやくしかなかった。