夏も甲子園に戻ってきてほしい聖カタリナ学園・川口君
「選抜高校野球・1回戦、東海大菅生4-3聖カタリナ学園」(24日、甲子園球場)
開幕から13試合目。ようやく大会1号が飛び出しましたね。第1試合の二回に東海大菅生の2年生・鈴木悠平外野手が左翼ポール際へ運びました。甲子園で公式戦初打席を迎えて初本塁打。それが大会1号って…。僕なら死ぬまで自慢して、それで生きていきますよ(笑い)。
若林監督からは「菅生の今後を背負っていく打者」と期待の大きさを聞いていましたが、驚きました。今後の活躍が楽しみな打者ですね。
敗れはしましたが、聖カタリナも今後が楽しみなチームですね。
先発の桜井頼之介投手(3年)は170センチ、58キロ。身長体重が僕とピッタリ同じで注目していたんです。170センチはともかく、58キロで145キロを投げられるって…。すごいことやと思います。
ただ、松山市内でバーを経営している知人のマスターが収集した情報によると、「ボールが軽い」との話がありまして…。本塁打を2本打たれたのもそれがあるのかな、と思ってしまいました。
ただ、桜井投手は中学時代までは野手で、高校から投手に挑戦しています。体重が増えれば、球質も変わるでしょう。いいチェンジアップを投げていましたから、直球が変われば変化球も生きると思いました。
あと、東海大菅生-聖カタリナの試合を見ていて、思い出したことがありました。
15年センバツでも愛媛・松山東-東京・二松学舎大付のカードがあり、松山東が1点差(5-4)で勝った試合です。
あの試合で、松山東は三塁アルプスを緑色に染めた応援団の大声援に乗って、大江竜聖投手(現・巨人)を擁する二松学舎大付を破りました。
きょうの東海大菅生-聖カタリナも、東京県勢対愛媛県勢の試合。6年前の再現となるか…と思っていたのですが、東海大菅生が逃げ切りました。
でも、再現するチャンスはあったんですよね。1点差に迫った九回2死満塁で、打席に4番・川口翔大遊撃手(2年)が打席に立ちました。
彼もバーのマスターからセンスがある左打者と聞いていました。以前、申告敬遠3つ、普通の四球が2つという試合があったそうで。1試合5四球って松井秀喜やん!いうぐらい、センスがある打者と聞いていたので、楽しみにしていました。実際、いい打者でしたね。
ただ、九回2死満塁で2ボールからカウントを取りに3球目を見逃してストライクを取られました。結局、最後は当てたような打撃で三ゴロに終わったんです。4番なら3球目を思い切りいってもらいたかったですね。一塁付近でうずくまった姿を見ると相当、悔しい思いをしたと思います。
四国地区をチェックしている山下スカウトとも話したのですが、川口選手への評価は高いそうです。今回の悔しさを生かして、夏も甲子園に戻ってきてほしい選手ですね。