東邦・石川、明石商・来田…醸し出す雰囲気にも注目

 平成最初の大会に続き、最後も東邦が優勝するという、できすぎというか、漫画のような締めくくりで終わったセンバツとなりましたね。やはり東邦で言うと、石川昂弥君の存在がすごかったです。石川劇場とでも言いましょうか、決勝でも投打での大活躍となりました。

 決勝でも2本のホームランを打ちましたが、2本目の右中間への打球を見ても、逆方向へのほれぼれするような打球でしたしね。おそらく、今後はプロに進むような選手になると思いますが、和製大砲と言うか、プロに行っても何かを残していくような選手になると思います。

 石川君は雰囲気もいいんですよね。僕には打席での雰囲気とかが、阪神の福留選手にしか見えませんでした。顔を見ても、骨格と言うか、アゴのところの感じとかもすごく似ているように見えて。すごくいい顔をしているなと思っていましたが、いい顔ということで言えば、明石商業の来田涼斗君もそう感じるんですよ。

 実は大会前のセンバツの特集番組で、片岡安祐美さん(茨城ゴールデンゴールズの選手兼監督)と一緒に出演させてもらったことがあったんです。そこで来田君の話にもなったんですが、僕が「プレーには関係ないかもしれないですけど、来田君はいい顔をしてるんですよ」という話をしたんです。プレーはもちろんですけど、「顔がいいんです」と。

 そしたら片岡さんが、こう言われてたんです。「うちの欽ちゃんが(萩本欽一・前ゴールデンゴールズ監督)が『大成する選手は顔がいいの』と言ってました」と。聞けば、萩本さんは普段から「とにかく、あいつは顔がいいんだよ」とよく言われていたそうなんですよ。

 片岡さんも「顔って言われても…」とか思ったりするらしいですが、確かにそういう選手が試合では活躍したりするらしくて。なので片岡さんも「いい顔の選手が活躍するというのは、あるかもしれないですね」と話されてたんです。

 来田君は男前でもあるんですが、ただ、ここで言ういい顔というのは、単純に男前とかイケメンということではないんですよね。何となく分かってもらえるかなと思いますが、あるじゃないですか。そういうオーラがあるというか、雰囲気があるというか。

 実際、準々決勝の智弁和歌山戦での活躍は衝撃でしたよね。先頭打者弾とサヨナラ弾を打ったわけですが、準々決勝では屈指の好カードで、試合内容も素晴らしい接戦の中で、九回に勝負を決める一打を打つわけですから。もちろん、顔が全てではないわけですが、選手が醸し出す雰囲気みたいなものも、観戦する上での楽しみの一つとなります。

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 かみじょうたけし(本名・上条 剛志)1977年12月31日生まれ、41歳。兵庫県淡路市出身。中学、高校時代はソフトテニス部。龍谷大卒。お笑いコンビ「ロビンス」で活動後、現在はピン芸人。「デイリースポーツオンライン」でコラム「かみじょうたけしの内にズバッと!!」を連載中。

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