吉田投手の三振数を気にしていた板東さん

 準決勝2試合はともに見応えがありましたね。金足農・吉田投手は相手の狙いを読んで変化球で入るし、クイックも速い。直球だけではなく、野球脳の良さを感じますね。

 金足農は東北ということもあり、楽天ファンの僕は則本投手と重ね合わせていました。でも、小さくても馬力があって、顔は美馬投手とも似ている。則本+美馬=吉田というイメージですかね。

 彼は今、いろいろなところで注目を浴びていますね。19日は板東さんとトークショーをしたのですが、83三振の大会記録を持っている板東さんは、吉田投手の三振数を気にしていたんですよ。

 「今、51三振か。決勝に進めば、2試合で…」と。自分の記録が抜かれないか考え始めたんです。「計算せんでええでしょう!決勝が再試合になると抜かれるかもしれませんよ」と伝えると、「何で決勝はタイブレークがないんや!俺にはこれしかないんや」と…。

 なんちゅうことを言うんや、と思いながら、お客さんに意見を聞くと、1人以外は全員が新記録を期待していました。準決勝を終えて58三振で、厳しくなりましたが、個人的には抜いてもらいたいです(笑)。

 大阪桐蔭は盤石でした。藤原選手は1安打でしたが、四回無死一塁で根尾選手の二遊間への遊ゴロで、二塁セーフ。俊足で魅せました。塁に出れば必ず本塁にかえってくる印象がある。もう“ターミネーター”ですね。

 彼は大阪府豊中市の「高校野球発祥の地 記念公園」の近くで生まれ育っています。彼が第100回大会の決勝に4番打者として出場し、その相手が第1回大会で準優勝に終わった秋田県勢の金足農と戦う。これ、すごい縁ですよね。“持ってる”藤原選手が、どのような活躍を見せてくれるのか楽しみです。

  ◇  ◇

 かみじょうたけし(本名・上条 剛志)1977年12月31日生まれ、40歳。兵庫県淡路市出身。中学、高校時代はソフトテニス部。龍谷大卒。お笑いコンビ「ロビンス」で活動後、現在はピン芸人。「デイリースポーツオンライン」でコラム「かみじょうたけしの内にズバッと!!」を連載中。

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