広島 ビジター新ユニホームに込めた思い 松田オーナー代行「生まれ変わるチームに新たな物語を」 こだわり抜いた赤、球団カラーの紺・黄金期象徴の水色

 広島は来季から新しいビジターユニホームを着用する。13日にマツダスタジアムで発表会が行われた。これまでと同様に赤を基調に、アクセントとして黄金期を築いた1980年代に用いていた「水色」が配色された。松田一宏オーナー代行に、今回のモデルチェンジについて聞いた。

 デザインのシンプルさと視認性のバランス、そして着心地が改良された。今季まで着用していたビジターユニホームは、赤地に赤を重ねる「レッド・オン・レッド」が採用されていた。松田オーナー代行は「(新ユニホームは)背番号や胸番号も強弱をつけたことで見やすくなっている」と説明する。

 カープの象徴である「赤」の表現にこだわった。「印刷の赤と、生地の赤では見え方が変わります。何通りもの赤色を試し、照明テストも重ねて調整した」と振り返る。「自分たちの『いいな』と思っている赤を再現しようとすると、数値的な話ではなく、何度も試作を繰り返さないと出てこなかった」と、完成に至るまでの徹底的なこだわりを明かした。

 特徴的なのが胸のロゴや背番号などを飾る水色のラインだ。球団は1975年にリーグ初優勝。79年に2度目の栄冠と初の日本一に輝き、80年代にも3度のリーグ優勝と2度の日本一を成し遂げた。当時、着用していたビジターユニホームは水色を基調としていた。

 今回、メーカーであるデサント側から水色の提案を受けた。赤、球団カラーの紺、そして水色という組み合わせにより、「生まれ変わろうとするチームに新たな物語をつくってほしい」との願いを込めた。

 加えて、ビジター用の帽子とヘルメットもユニホームと同様の配色となる。「ユニホームの赤を変えたら、帽子の赤もそろえていかないと、見た目のトーンが変わってしまう。ユニホームに合わせた方がまとまりがある」と説明した。

 機能面においては、選手の意見などを聞いて着心地を追求した。今季までのユニホームの「生地やマーク地が重い」という指摘に対し、一度は軽さを追求したものの、最終的には生地の質感や重厚感とのバランスを重視し、今回のユニホームが完成した。

 「落ち着いた印象で、ずっと着ていくユニホーム。少しずつ新しい歴史を積み重ねられるような、そんなユニホームになればいいかなと考えてつくった」

 水色のラインに込められた勝利の記憶と、こだわり抜いたカープの赤。その思いを背負う選手たちが、新たな栄光の歴史を紡ぎ出していく。

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