カープジュニア悲願の初優勝へ 天谷監督「去年に比べたら野球IQ高い子が多い」 12・26開幕NPBジュニアトーナメント KONAMI CUP
広島東洋カープジュニアが悲願の初優勝へ向けて鍛錬を積んでいる。元広島の外野手、天谷宗一郎監督(42)が率いるチームは、今年から選考対象を広島県外にも広げ、過去最多の465人がエントリー。選び抜かれた16人が12月26日開幕の「NPBジュニアトーナメント KONAMI CUP 2026」(神宮ほか)に挑む。監督として6度目の大会に野球IQの高い精鋭たちと「守り勝つ野球」で頂点を狙う。
悲願の頂点へ、天谷監督が腕をぶす。今年はこれまでの広島県内に限った選考から大きく方針を転換。中国地区5県で選考会を実施するなど全国に門戸を広げた。天谷監督の故郷・福井から参加した選手もおり、応募者は過去最多の465人に達した。
6度目の監督を務めるが、「レベルが変わったかは分からないですけど、確かに悩みました。16人を選ぶのは今までで一番悩んだ」と選考の難しさを振り返った。
9月下旬から本格的に始まったチーム練習では、連係プレーの徹底に力を注ぐ。各選手が所属チームで培った野球には、それぞれ異なる約束事がある。まずは動きを統一し、チームとしての完成度を高める考えだ。
特に重視するのが「声」だ。「声を出すことによって自分の思いであったり、次の準備がしやすくなる」と、意味を選手に伝え、状況判断や意思疎通につなげている。
今年のチームについて「去年に比べたら野球IQが高い子が多い」と評価する。昨年は絶対的なエースがいたが、今年はタイプの異なる投手がそろう。「バリエーションが豊富で、ある程度しっかり平均点を出せるピッチャーがいる。守り勝つ野球が大事になってくる」と青写真を描く。
今年からベンチ入りする元広島の浅井樹(54)、桑原樹(30)両コーチの存在も心強い。浅井コーチには打撃と一塁守備、現役時代に二遊間を守った桑原コーチには内野守備の指導を託す。「僕にはないところを経験されている2人。みんなでやっていきたい」と全幅の信頼を寄せる。
一方、現段階でチームの完成形を決めつけるつもりはない。「自分のイメージを持ちすぎると、そういう色になってしまう。まだまだこれから伸びていく」。練習後のトレーニングなどを通じ、選手同士が起こす「化学反応」に期待を膨らませる。
今後は中学生や他球団のジュニアチームとの実戦を重ねる予定だ。「僕らの願いはソフトバンク(のジュニアチーム)にこてんぱんにされたい」。強豪との力の差を知ることも成長の糧になる。昨年も対外試合で苦戦した経験が、その後の躍進につながったという。
選手には技術だけでなく、精神面での成長も求める。「いい意味でも悪い意味でもカープジュニアとして見られてしまう」。選ばれたことにおごらず、看板を背負う自覚を促す。
目標はもちろん初優勝だ。「12球団でカープだけ優勝がない。球団がこれだけバックアップしてくれている。なんとかいい戦いができたら」。昨年の3位を超え、天谷カープジュニアが悲願の頂点に挑む。
