広島激震 小園、矢野、前川、田村4選手に戦力外通告 ゾンビたばこ巡る騒動で小園「信頼できないと言われたので」 謝罪も潔白主張
広島は1日、昨季リーグ首位打者の小園海斗内野手(26)、24年ゴールデングラブ賞受賞の矢野雅哉内野手(27)、田村俊介外野手(23)、前川誠太内野手(23)の4選手に来季の契約を結ばないことを通達したと発表した。球団は元所属選手の逮捕から始まった『ゾンビたばこ』を巡る一連の騒動の中で、4選手と「信頼関係を築くことが難しい」と判断した。
大きな衝撃が広島のみならず日本中を駆け巡った。昼時の全国放送のワイドショーは軒並み速報で報じ、SNS上のトレンドには広島関連のワードが上位に並んだ。球団が下した判断は、それほど大きく、重たいものだった。
報道陣の取材に応じた鈴木清明球団本部長は4選手が『ゾンビたばこ』と呼ばれる指定薬物のエトミデートを「使用した事実は確認できていない」としながらも、「来季に向けて新井監督の下で一丸となって進むには、球団との信頼関係を築くことが難しいという判断で、今回通知をいたしました」と説明した。
1月に羽月隆太郎元選手が医薬品医療機器法違反で逮捕されたことで表面化した『ゾンビたばこ』騒動。7月には一部週刊誌が、小園、矢野、田村が羽月元選手に『ゾンビたばこ』を譲渡したとして逮捕された自営業者(のちに有罪判決)と同席する写真を掲載。その後、矢野と前川は広島県警の家宅捜索を受け、書類送検されたことが明らかになっている。
そんな中、今回の戦力外通告で最も衝撃的だったのは小園も含まれていた点だ。昨季のセ・リーグ首位打者で、3月に行われたWBC侍ジャパンのメンバー。首脳陣から守備面の動きを指摘されて8月中旬以降、ファームで調整していた。
鈴木本部長は球団による独自調査のヒアリングで「(4選手の話に)矛盾があったりすることもあったし、この4人に関しては仕方ない」と説明。「調査を半年以上、いろんな形で重ねて、来季の契約はやめておこうという判断をした」と語った。
小園は「(球団から)信頼できないと言われたので。仕方ないかなと思います」と粛々と受け止めた。8月中旬からファーム調整となり、「なるだろうと思っていた」と戦力外を覚悟していたという。球団には身の潔白を主張していたが、崩れた信頼関係が元に戻ることはなかった。
その後、自身のSNSを更新し、謝罪した上で「一部で取り沙汰されております違法薬物の使用や所持、あるいは反社会的勢力とのつながりといった法令違反行為につきましては、私自身、過去も現在も一切関与しておらず、いかなる違法行為の事実もございません」と主張した。
今後はNPB球団での現役続行を視野に入れているとみられるが、このような広島での結末を誰が予想しただろうか。鯉の未来を託された男は過去に類を見ない形でチームを去る。
◆小園 海斗(こぞの・かいと)2000年6月7日生まれ、26歳。兵庫県出身。178センチ、92キロ。右投げ左打ち。内野手。報徳学園から18年度ドラフト1位で広島入団。プロ1年目の19年6月20日・ロッテ戦(マツダ)で初出場初先発。タイトルは首位打者1回(25年)、最高出塁率1回(25年)。NPB通算763試合で打率・279(2836打数790安打)、28本塁打、251打点。24年プレミア12、26年WBC日本代表。
