広島・菊池 2年ぶりシーズン100安打 球団生え抜き単独4位「積み重ね。全打席打ちたいと思っている」

 「阪神7-2広島」(17日、甲子園球場)

 広島・菊池涼介内野手(36)が、四回に中前打を放ち、2年ぶりにシーズン100安打を達成した。通算13度目は新井貴浩監督(49)らに並び、球団生え抜き選手としては単独4位の大記録となった。八回には阪神・石井から左前打。今季32度目のマルチ安打を記録し、健在ぶりを示した。

 菊池らしいコンパクトなスイングから放たれた打球が、甲子園の美しい緑の芝で弾む。今季100度目の「Hランプ」をともしてもベテランの表情は一切緩まなかった。

 「数字どうこうで野球はやってないので。みんな勝ちたいと思ってやってる中での積み重ねだと思う。100安打がどうとかは関係ないです」

 四回先頭で迎えた第2打席。前打席で空振り三振を喫した高橋に対し、カウント2-2からカットボールを中前へ運んだ。「どの球種がくるか考えた中で、しっかり打てたと思います」と、納得の一打で今季の安打数を大台に乗せた。

 5点ビハインドの八回1死一塁では、石井のスライダーを左前にはじき返し、チームトップとなる今季32度目のマルチ安打をマーク。得点にはつながらなかったものの、最後まで声援を送った左翼席の鯉党へ、戦う姿勢は示した。

 入団2年目から12年連続でシーズン100安打を達成していたが、昨季は89安打に終わり、記録が途切れた。今季はすでに昨季を超える117試合に出場。13日・ヤクルト戦(神宮)では3年ぶりに4番で起用されるなど、若手の出番が増える中でも背番号33の存在感は変わらない。

 すでにレジェンドの域に足を踏み入れている。シーズン100安打到達は自身13度目。球団生え抜き選手で菊池の上にいるのは通算17度で並ぶ山本浩二と衣笠祥雄、同14度の前田智徳の3人しかいない。新井監督は広島で7度、阪神で6度達成しており、通算では指揮官にも肩を並べることとなったが、記録については「特にないです」ときっぱり言い切った。

 「勝ちたいと思って毎日来て、打ちたいと思って打席に入っている。その積み重ね。試合に出ている以上は全打席打ちたいと思っている。何とかしたいと思って打席に入っています」。今季がプロ15年目。積み重ねた安打数は1890本まできた。2000安打の大記録もはっきりを視界に捉えている。

 チームは首位・阪神に完敗し、2位の可能性が完全消滅。3位とのゲーム差は今季最大の10・5差に広がった。厳しい数字が並ぶが、今季は残り16試合しかない。菊池の「勝ちたい」の言葉通り、最後の最後までファイティングポーズは崩さない。

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