広島・佐々木 修正中スイングで高橋から3号  左腕に今季2被弾目くらわせた「今やっていることが良い形に」

2回、3号ソロを放ち生還する佐々木(撮影・北村雅宏)
2回、右越えに同点ソロを放つ佐々木(投手は阪神・高橋)
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 「広島3-12阪神」(28日、マツダスタジアム)

 広島の佐々木泰内野手(23)が、3号ソロを放った。1-2の二回。先頭で打席に立ち、高橋の直球を捉えた。打球は右翼ポールを直撃した。本塁打は4月28日の巨人戦以来。この試合前まで、左腕が浴びた本塁打はわずか1本だった。佐々木は現在、スイングを修正中。球をつぶすイメージでバットを出す。左腕から放った一発を、成長のきっかけとする構えだ。

 真っ赤に染まる右翼席方向に伸びた白球が、右翼ポールを激しくたたいた。佐々木が高橋の直球を捉え3号ソロだ。「思い切って自分のスイングができた。いつも右翼を越えてくれないので、越えてくれと思って走った」。願いは届く。打球は最後、切れなかった。

 1点を追う二回の先頭。2球目、外角低めの直球を力いっぱいに振り抜いた。「初球の真っすぐが思っているよりもスピードがあった。低くコンパクトにという気持ちでいきました」

 本塁打かファウルか-。際どい当たりに、佐々木の生還後、審判団が集まって協議した。その結果、審判判断でのリプレー検証が行われ、当初の判定通り本塁打が認められた。

 4月28日の巨人戦以来2カ月ぶりの一発は、難攻不落の左腕から放った。この試合前まで、高橋が今季許した本塁打はわずか1本。「今やっていることが、良い形になっていると思う。しっかりと打ち返すというところを意識してやっている。それが、この打球につながった」。取り組みの成果が表れた一打に、充実感がにじんだ。

 現在は、昨季のように球をつぶすイメージでバットを振り下ろす。春季キャンプから長打を増やそうとして取り組んできた、打球に角度をつけるスイングを一度やめた。

 「新しくというよりは、去年の形に戻ったという感じ。今までもあったような感覚。それを、もっと良い感覚にできるようにしていきたい」

 休日を返上したり、雨天中止時に打ち込んだりと、体に覚え込まそうと徹底的にバットを振り続ける。四回無死二塁では、内角高めの直球をたたき付け、進塁打とする遊ゴロ。この回の1点につなげた。

 本塁打以外にも、打撃改造の手応えを感じさせた打撃。新井監督は「良いスイングだったと思う。その後の打席の内容も良い。球の見送り方も良い」と振り返った。

 開幕4番を担い始まった今季は、山あり谷あり。この試合前まで4試合連続で代打出場だった。「もう結果を出さなきゃいけない立場」と、自らを鼓舞した若き大砲。原点回帰してつかみかけた確かな感覚を本物にするため、佐々木はこれからも我慢強くバットを振り続ける。

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