広島・坂倉 今季1号 連敗で借金1「まだそんなに深刻な状況ではない」 新井監督「きっかけにして上げていって」
「DeNA4-3広島」(11日、横浜スタジアム)
広島の坂倉将吾捕手(27)が今季1号2ランを放った。3点を追う七回に1点差に追い上げる一発。その後は得点を奪えず、チームは2連敗で借金1に逆戻りしたものの、次につながる戦いは見せた。扇の要の上昇を予感させる打撃が敗戦の痛みを和らげた。
ライナー性の打球は瞬く間に右翼ポール際のスタンドに突き刺さった。惜敗したため空砲に終わったものの、今季40打席目にして坂倉に待望のアーチが生まれた。4日・阪神戦以来17打席ぶりの安打にもなり、トンネルを脱した。
「うまく引っかかってくれたので(外野を)抜けるとは思った」という一撃は1-4の七回2死一塁で飛び出した。相手先発・東の真ん中に抜けてきたスライダーを強振。新井監督も「良いホームランだったと思います。きっかけにして(状態を)上げていってくれたら」とたたえた。
直前にはモンテロが二塁へのゴロで一塁に全力疾走。二塁手・牧の一塁送球がそれ、アウトと判定されたがリプレー検証の結果、セーフに判定が変更されて坂倉の一発につながっていた。
指揮官はモンテロの走塁姿勢も評価。「打つだけじゃなくて、走ることも彼は全力でやるから」とうなずきながら、「何が起きるか分からない中で、ああいうプレーは大切」と目を細めた。
劣勢でも全力プレーを怠らない-。坂倉自身も肝に銘じるところだ。不振に陥っていた昨年7月、捕邪飛に倒れた際に一塁へ走らず、懲罰的な交代を経験。そこで「全力疾走だけは怠らないように」と胸に刻んだ。今季もここまで打率は・188。「数字が物語っている。(状態が)良いから打てるものでもないし…」ともどかしさを抱える中でも、凡打での全力疾走や、守備時の送球カバーに徹底して取り組む姿がある。
チームは2連敗となったが下は向いていない。「もちろん勝てる試合は勝ちたい」とした上で、坂倉は「ただ、まだそんなに深刻な状況ではないので。新たな気持ちで毎回行きたいなと思います」と切り替えを強調した。
石原が再調整で10日に登録抹消されたため、現状の1軍捕手は坂倉、持丸、二俣の3人になった。持丸と二俣の1軍経験はまだ浅いことから“捕手・坂倉”への比重は、さらに高まっていくことが予想される。「(試合に)出ている以上は良い場面で一本打ったり、良い内容や結果が出ればいいなと思っている」と背番号31。強い責任感を胸に宿し、攻守で勝利に貢献していく
