プロ初本塁打の広島・佐々木 少年時代の憧れは中日の2冠王助っ人 突然届いた訃報に英語で「僕の永遠のヒーロー」

8回、プロ初ホーマーを放ちベースを回る佐々木(撮影・山口登)
佐々木が憧れた中日時代のブランコ
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 「広島5-7阪神」(4日、マツダスタジアム)

 広島・佐々木泰内野手(23)が2年目でプロ初本塁打を放った。2点リードの八回に木下から左中間席へ飛び込む1号ソロをたたきこみ、追加点をもたらした。試合前まで打率・130と苦しんでいたがようやく目を覚ました若き4番。幼少期は熱狂的な中日ファン。伝説助っ人が描く放物線に憧れていた。

  ◇  ◇

 幼少期は父の影響で熱狂的な竜党だった。2010年のロッテとの日本シリーズは、ナゴヤドームで行われた全試合を右翼席で観戦。小学校には青いユニホームを着て登校するのが定番だった。

 そんな少年の胸を何よりも高鳴らせたのは、トニ・ブランコの打席だった。来日1年目の09年には、本塁打王と打点王の2冠を獲得した伝説の助っ人。豪快なスイングで放たれる放物線を「もう何度見たか忘れたぐらい見ましたね」と今でも鮮明に覚えている。11年に沖縄・北谷で行われた春季キャンプではサインをもらい、写真も撮ってもらった。「大きくて、とても優しかった」と間近で目にしたヒーローの姿は最高の思い出だ。

 しかし昨年4月。訃報は突然届いた。ブランコが母国で起きた屋根の崩落事故に巻き込まれ、天国へ。自身はけがからのリハビリ中だったが、いてもたってもいられず、インスタグラムのストーリーズに翻訳機を使って英語で思いをつづった。

 「Blanco is my eternal hero.Rest in peace.」(日本語訳=ブランコは僕の永遠のヒーロー。安らかに眠ってください)。

 佐々木には夢がある。「いつかバンテリンのバックスクリーンに放り込みたいんですよね…」。かつて右翼席から見上げた美しい放物線を、今度は自らのバットで何度も描いていく。(広島担当・高橋涼太朗)

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