広島・佐々木 自己最多3打点「勝利に貢献したい思いが一番強い」 新井監督も高評価「完璧に捉えた当たりだった」

 8回、2点二塁打を放つ佐々木(撮影・市尻達拡)
8回、左翼線への2点タイムリー二塁打を放つ佐々木泰(撮影・市尻達拡)
8回、左翼線への2点タイムリー二塁打を放つ佐々木泰(撮影・市尻達拡)
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 「広島5-8DeNA」(2日、マツダスタジアム)

 広島・佐々木泰内野手(22)が敗戦の中で光となった。2試合ぶりのスタメンで自己最多の3打点をマーク。八回にはフェンス直撃の2点適時二塁打を放つなど、持ち味の豪快な打撃で打線をけん引した。新井貴浩監督(48)も打席内容を高評価。上位進出へ、チーム一丸となって食らい付いていく。

 あとひと伸びでプロ初アーチという打球に本拠地が沸いた。弾丸ライナーで打球は左翼フェンスに直撃。佐々木がスライディングで二塁を陥れると、歓声はさらに大きくなった。痛い敗戦の中で光となった若鯉は、「今やっていることを続けて、結果につなげていきたい」と、すでに次戦を見据えていた。

 敗戦ムードが漂う八回に反撃に出た。先頭小園から3連打で1点を返し、その後、2死二、三塁の場面で佐々木が打席へ。初対戦の坂本に対し、「シンプルにストレートを狙おうと思ってました」と初球から仕掛けた。内角の146キロを捉え、左越えの2点適時二塁打をマーク。二回に投ゴロの間に打点を挙げており、プロ入り後最多となる1試合3打点と勝負強さを発揮した。

 ただ、試合終盤で3点差に詰め寄る貴重な一打にも、「あれがホームランになるようにやっていきたい」と評価は厳しめ。「あそこを放り込めるようなスイングを目指してやっていきたい」と満足はしていなかった。

 試合前から試行錯誤を続けている。前カードのヤクルト戦(神宮)に引き続き、この日も試合前練習で新井監督からの直接指導を受けた。「ボールをつぶしにいけていない打席があったと言われた」と内容を明かし、「そこをしっかり修正していきたい」ときっぱり。まだこんなものではない。それは佐々木自身が一番理解している。

 一方、若き大砲に大きな期待を込める指揮官は意地の一打に合格点を与えた。「いいヒットだったと思うね。完璧に捉えた当たりだったんで」と評価。アドバイスについては「今、どんな感じだ、この前の試合どう感じたと聞いて。少し話をしているという感じかな」とコミュニケーションを取りながら技術向上を目指す考えを明かした。

 チームは3位・DeNAとの3連戦初戦に敗戦。ゲーム差を「2」に広げられた。昨年の9月は5勝20敗と歴史的な大失速を経験しただけに、早い段階で波に乗りたいところだ。「チャンスをもらっていますけど、チームの勝利に貢献したいという思いが一番強い。そこを目標にしてやっていきたいです」と佐々木。ルーキーがもがきながら、チームを押し上げていく。

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