広島・森下 次こそ!8回3失点、自責点1「点を取ってもらって守らないといけない試合だった」自身4連敗6戦連続白星なし
「広島2-5阪神」(30日、マツダスタジアム)
本拠地に響くため息をベンチの最前列で受け止めた。自身6試合ぶりの白星を狙い、懸命に腕を振った広島・森下暢仁投手は8回7安打3失点(自責1)で5敗目。「点を取ってもらって守らないといけない試合だった。それができなくて残念です」とうつむき加減で言葉を並べた。
試合の明暗を分けたのは、1点リードの五回だった。2死二塁で打席には近本。カウント3-1から甘く入った変化球を中前に運ばれ、二走が生還。同点とされ首をかしげた。
なおも一、三塁となり、続く森下が放った飛球を追った遊撃・矢野と左翼・ファビアンが捕球直前に激突。ボールが転々とする間に2者が生還し、勝ち越しを許した(記録は矢野の失策)。この回一挙3失点。「ゼロでいけるのがベストだった。近本さんをしっかりアウトに取れればよかった。そこは反省です」と踏ん張りどころでの失投を悔やんだ。
打線の援護に恵まれず自身4連敗。4月18日・阪神戦(甲子園)で3勝目をマークして以来、6試合連続で白星から遠ざかることになったが、八回まで力投を見せた。「ボールどうこうという問題じゃないと思いますし、しっかりアウトを取れるところでアウトを取れなかったので、こういう結果になってしまった。次はしっかりやれるようにしたいです」と必死に前を向いた森下。次こそ鬱憤(うっぷん)を晴らすような圧巻の投球で、意地を見せる。





