広島・モンテロ「最高です!!」延長十二回サヨナラ打 五回に巨人キラー・末包6号!赤ヘル打線3年ぶり7戦連続2桁安打
「広島5-4巨人」(13日、マツダスタジアム)
活気ある攻撃は本拠地に戻っても健在だ。赤ヘル打線が3年ぶりの7試合連続2桁安打。そして延長十二回サヨナラ勝利。1死一、三塁から中前打を放ち、熱戦に終止符を打った殊勲のモンテロは「すばらしいゲーム。打てて良かった。最高です!!」とお立ち台で声を弾ませた。
まずは初回。相手先発・戸郷の立ち上がりを攻めた。1死から菊池が四球を選び、ファビアンが中前打。新助っ人はこれで、連続試合安打を11に伸ばした。その後、1死満塁となって5番・坂倉が押し出し四球を選んで先制に成功した。
2点リードの三回は無死二塁で小園が中前適時打。初球を捉え「積極的に自分のバッティングができて良かったです」と振り返った。小園は11日・DeNA戦で今季1号ソロを含む猛打賞を記録していた。自身の状態を「探り探り」と話しつつも、全ての打席で初球をスイング。「振って行かないと意味ないんで。それは変えずに」と話していた通り、アグレッシブな姿勢を貫いて快音につなげた。
2点差に迫られた直後の五回は先頭・末包が6号ソロ。初球のスライダーを完璧に捉えた4番は「前の回に少し流れが向こうに行きかけたところだったので、そういう意味でも仕事ができて良かった」と、納得顔で振り返った。末包は試合前時点で今季の巨人戦は打率・370。セ・リーグ球団別で最も高い数字を残しおり、この日も長打でキラーぶりを示した。
7試合連続2桁安打は、22年6月22日・阪神戦~同29日・ヤクルト戦以来だ。五回2死ではモンテロが1軍復帰即安打となる左前打。同じく1軍復帰した秋山も、快音こそ響かなかったが代打で出場した。役者がそろいつつある攻撃陣。“こいのぼりの季節”は過ぎても、上昇気流に乗り続けていく。
◆鯉打線3年ぶりの7試合連続2桁安打 広島は4日の中日戦(マツダ)からこの日まで7試合連続で2桁安打となった。2022年6月22日・阪神戦(マツダ)から同29日のヤクルト戦(マツダ)までに記録して以来、3年ぶり。