広島の守護神・栗林 復活の1回0封 術後初対外試合で10球3人締め 新井監督「ちゃんと投げられている」

 オープン戦初登板を、1回無失点で終え、秋山(左)とタッチを交わす栗林(撮影・市尻達拡)
 9回から登板し、1回無失点と好投した栗林(撮影・市尻達拡)
9回、一塁ベースカバーに入る栗林(撮影・市尻達拡)
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 「オープン戦、広島0-1ヤクルト」(8日、マツダスタジアム)

 鯉の守護神・栗林良吏投手が“定位置”に帰還した。投げ慣れた最終回のマウンド。本拠地に「栗林」の名前がコールされると、期待を込めた拍手と声援がこだました。術後初の対外試合で見せつけた貫禄の投球。仕事を終えると、ほっとしたように笑みを浮かべた。

 「(対外試合に)復帰できたというのは自分としては大きな一歩。マツダスタジアムで抑えたうれしさがあったのかなと思います」

 1点ビハインドの九回だ。先頭の松本直を2球で追い込むと、最後はフォークで泳がせ中飛。続く北村恵を初球の直球で一ゴロに打ち取ると、最後は伊藤をカウント3-2から直球で空振り三振。わずか10球で三者凡退に封じ込め、「タイミングが合ってるような打球もなかった」と納得の表情で振り返った。

 この日のテーマは直球の質。「まっすぐが通用するか、反応はどんな感じか」。最速は148キロをマークし、「最後の空振りも含めてまっすぐでファウルも取れた。そういう意味ではすごく満足できた」とフォークとともに自身の生命線となる球種に合格点を与えた。

 新井監督からの信頼も厚い。術前と変わらぬ投球を目にし「いいんじゃないの?ちゃんと投げられている」と笑顔。開幕守護神について問われると「何も問題なければ、当然そういうふうになりますよ」と右腕に託す考えを改めて示した。

 「肘が治ったからいいというのじゃなくて、今後も1年間戦うための体を意識していきたい」と栗林。今季も背番号20が最終回に君臨する。

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