広島・末包 春季キャンプで一塁にも挑戦「一番は外野で」「一塁はオプションとして」 し烈ポジション争い

 広島の末包昇大外野手(28)が30日、春季キャンプで本職の外野に加えて一塁練習にも取り組むことを明かした。新外国人らとの激しいポジション争いに挑んでいく。

 マツダスタジアムでの合同自主トレ最終日。末包の左手には真新しいファーストミットが装着されていた。「一昨日(28日)に届いたので、大至急作り上げて」。ノックでは感覚を確かめるように、ゴロの捕球を繰り返した。

 一塁では22年に2試合、23年に1試合出場した経験がある。しかし、昨年は春季キャンプ前に膝を痛めた影響もあり、外野に専念。昨オフから一塁の練習を再開した。「一番は外野で出たい」とした上で、「一塁はオプションとして最低限できれば。いつ言われてもいいように」と出場機会増加を狙う。

 4年目の今季にかける強い思いは体にも表れている。体重はピーク時から約5キロの減量に成功。「膝をけがしないようにトレーニングを含めてやってきました」と厳しいキャンプを乗り越える準備は万全だ。

 一塁は新外国人のモンテロ、昨秋から一塁に挑戦している田村などライバルは多い。もちろん外野に目を移しても状況は同じ。新外国人のファビアン、野間らとの激しいポジション争いが予想される。「昨年は2月1日から野球ができなかったので、今年はすごく楽しみでワクワクしています」。覚醒が期待される大砲候補の目はぎらついていた。

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