広島・佐藤 確実性&長打力の両立へ テーマの「逆方向」二塁打含むマルチ 理想はソフトバンク近藤

 「フェニックス・リーグ、広島1-2ヤクルト」(18日、ひなたひむかスタジアム)

 理想の打者になるために-。内容に目を向けた秋を過ごす広島・佐藤啓介内野手(23)が結果で存在感を示した。フェニックス・リーグ自身初のマルチ安打とし、一時同点の犠飛もマーク。「やっていることがたまたま良い感じで出たかなという感じです」と満足感を漂わせることなく、汗を拭った。

 今秋は試合、打席ごとにテーマを持って打席に入っている。この日の1試合を通してのテーマは「逆方向にしっかり入っていくこと」。その思い通りに三回2死で松本健から高々と打球をかち上げた左越えの二塁打を放つと、五回2死一塁でも左前打。1点を追う七回は右犠飛で打点も稼いだ。

 初参加のフェニックス・リーグでは、ここまで全8試合に1番起用され、打率・161。決して良い数字とは言えないが、佐藤自身は「あまり自分の中で(結果は)重要視していない。それより取り組んでいる内容、打席の中でどういうことをやって、どんな結果が出たかを考える方が大事だと思っている」と地に足をつけて鍛錬の日々を過ごしている。

 理想の打者の1人にはソフトバンク・近藤健介の名前を挙げ、「長打を打てて、出塁率の高いバッターが理想」とした。打席内では、この日もヘルメットが飛ぶほどのフルスイングを披露。確実性を維持しながら、長打も増やすというハイレベルな挑戦は続く。

 ◆佐藤 啓介(さとう・けいすけ)2001年5月24日生まれ、23歳。愛知県出身。182センチ、95キロ。右投げ左打ち。内野手。中京大中京、静岡大を経て23年度育成ドラフト2位で広島入団。球団初の国立大出身選手。24年6月9日・ロッテ戦でプロ初出場初先発。

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