広島・新井監督「変わらないと」 続投正式決定、9月大失速に「8月までで出し尽くした感じ」 フィジカル&メンタル面強化

 広島・新井貴浩監督(47)が9日、マツダスタジアム内の球団事務所で松田元オーナー(73)にシーズン終了の報告を行い来季も指揮を執ることが正式に決まった。今季は8月まで優勝争いを繰り広げたが、9月に急失速。投打とも勝負どころで力を発揮できなかったことをV逸の要因に挙げ、今秋は心身ともに強い選手を作り上げることに意気込んだ。

 味わった悔しさは今なお、脳裏に焼き付いている。新井監督は約1時間に及んだ松田オーナーとの会談を終え「9月にああいう形になったので申し訳ございません、というご報告をさせていただいた」と明かした。

 8月まで優勝を射程圏に捉えていたが、9月は5勝20敗と急失速。その要因を問われると、少し間を置いて「力がなかったというか、そこ(8月まで)で出し尽くした感じかな。(9月に)選手も『よし、行こう』と思ってくれたけど、もうそこまで一生懸命やってくれて、力が出なかった。自分のミス」と受け止めた。投打ともに勝負どころで力を振り絞れなかった事実を踏まえ、今秋は“二つの強さ”を選手に求めていく。

 フィジカル面では秋季練習、秋季キャンプでの練習量増を明言。特に打撃練習の時間は長く設ける。「何をするにしても量をこなして自分の体に負荷をかけていかないと、強さは出てこない。近道なんかない。苦しまないといけない」と話し「得点力不足は否めなかったので、そこは一番の課題として」とチーム打率・238、52本塁打に目を向けた。いずれもリーグワーストで本塁打は12球団最少。地道に一歩ずつ、貧打解消を図る。

 今季は投手陣が奮闘を続けたが、野手が十分に援護できる試合は少なかった。投手陣の負担軽減を目指すためにも、得点力アップは不可欠。それを実現させるため、メンタル面のタフさも育む。

 「やっぱり、1対1の勝負だから。誰も助けてくれない。そこで強さを出せる選手を育てていかないといけない。野球は相手があることなので、自分の中で完結はしない」。決してデータ的な数値だけにとらわれず、18・44メートルという空間での戦いに勝てる選手の成長も促す構え。そして当然、相手との勝負に挑む前には、自身との戦いにも勝たなければならない。

 手軽に情報を得られる時代だからこそ、安易に新たな取り組みに移行せず、自ら決めたことをやり抜いてほしい。「“特効薬”なんかないから。すぐやめないこと。そこは相手との勝負の前に自分との勝負」と継続する大切さを説いた。

 就任1年目から2位、4位と優勝を逃し「変わらないといけない」と話す、変革の3年目。「間違いなく今年以上に苦しく険しい道になる。覚悟してやりたい」。悲願成就へ、強固な集団を構築していく。

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