広島ドラ1・常広 4月中旬にも実戦形式登板 「今で9割ぐらい。早く試合で投げたい」コンディション不良から順調回復

 広島ドラフト1位の常広羽也斗投手(22)=青学大=が3日、大野練習場で練習し、コンディション不良からの順調な回復ぶりを示した。現在はリハビリ組の3軍で調整を進めているが、すでにブルペン投球を再開するなど視界は良好。早ければ、今月中旬の実戦形式登板を視野に入れるなど、早期復帰への歩みを進めている。

 しなやかな腕の振りとはじける笑顔が順調な調整ぶりを物語っていた。常広は「順調にメニューをこなしていってる感じですね。個人的には早く試合で投げたいなって思ってます」と近づく本格復帰を見据え、生き生きとした表情で口を開いた。

 この日は大野練習場でキャッチボールや、ノックなどで汗を流した。小林3軍投手コーチが明かしたのは、最短で今月中旬にフリー打撃、シート打撃といった実戦形式練習に登板するプランだ。「本格的な投球がこれから始まっていくところ。コンディションに関しては状態が安定してきた。あとは上げていくだけ。早ければ今月半ば、遅くても月末ぐらいには対打者とか」との見通しを述べた。

 ここまでは思い描いた歩みではなかった。2月のキャンプは学業の影響で調整が遅れたこともあって2軍スタート。7日にはブルペンで150キロを計測し、2軍の視察に訪れていた新井監督を「良いボールを投げている。最後の指先の伝え方が素晴らしい」とうならせた。

 10日に1軍に合流し、15日からの沖縄2次キャンプにも帯同していた。しかし、ここからペースダウン。結局、沖縄でのブルペン入りは26日の1度のみ。キャンプ終了後からは、1軍本隊と離れる形となった。

 その後はコンディション面を考慮され、リハビリ組の3軍に合流。体のメンテナンスを中心に行ってきた。そして、3月中旬にブルペン投球を再開。徐々に強度を上げ、現在は週に3、4回ブルペン入りし、すでに変化球も解禁。70~80球を投じた日もあるといい、「心配になることはほとんどない」と前向きだ。

 調整段階としては「MAXで出せる出力を上げていっている」とした上で、「今の状態でなら、9割ぐらいまでは仕上がってきています」とうなずいた。

 着実に歩みを進めてきただけに焦りは禁物。右腕も重々承知している。「メニューをやっていく途中で中断することはあっても、後退はしないように。体が悪くなって元に戻ったら、今までやってきたことが台無しになる。少しずつメニューを前に進められるように」。無限の可能性を秘めたドラ1右腕の逆襲が幕を開ける。

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