【安仁屋宗八氏の眼】広島・アドゥワの投球はDeNA打線にも十分通用する 自滅するタイプではない

 3回無失点と好投したアドゥワ(撮影・市尻達拡)
 1回、柳田を一ゴロに打ち取った後、表情を崩したアドゥワ(撮影・市尻達拡)
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 「オープン戦、広島3-0ソフトバンク」(24日、マツダスタジアム)

 広島・アドゥワ誠投手(25)が、開幕3戦目の3月31日・DeNA戦(横浜)戦での先発を託されて以降、初の登板で好投した。オープン戦12球団最多66得点の強力ソフトバンク打線を3回1安打無失点。右の強打者が多いDeNA打線を意識し、ツーシームを多投して手応えをつかんだ。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は「DeNA打線に十分、通用する」と期待した。

  ◇  ◇

 アドゥワは内角を突いて、ソフトバンクの打者を詰まらせていた。カーブで緩急も使いながら、変化球でストライクも取れていた。まさに打たせて取る投球だった。1週間後にはDeNA打線と勝負することになるけど、十分、通用するんじゃないかな。

 この日も1四球だけだったように自滅するタイプではない。きょうのピッチングなら安心して見ていられるよ。初回に走者を出しても落ち着いていた。クイックもできる投手だし、楽しみだね。

 そして久しぶりに岡田の投球を見て安心した。六回は周東、中村晃、三森と1軍実績のある左打者たちを相手に三者凡退だった。彼も21年に右肘のトミー・ジョン手術を受けて苦労してきた。

 だからこそ、こういう投球ができればチームは明るくなる。岡田がマウンドに上がった時のファンの人たちの拍手も大きかったからね。調子も戻ってきているだろうし、今後は2軍でどんどん投げて、1軍の舞台に帰ってきてくれることを期待している。

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