広島・ドラ2高 プロ初対外試合0封デビュー! 「緊張しました」四球反省も新井監督「立派なもんだ」

 初の対外試合登板で好投した高(撮影・市尻達拡)
 
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 「練習試合、広島1-2DeNA」(21日、コザしんきんスタジアム)

 広島のドラフト2位・高太一投手(22)=大商大=が21日、プロ入り後初の対外試合に登板し、0封デビューを飾った。四回から2番手として登板。先頭を歩かせるも後続を断ち、1回0/3を無安打無失点に抑え、球場からは大きな拍手が送られた。新井監督から合格点をもらったルーキー左腕は、貴重な経験を糧にさらなる成長を誓った。

 投手交代がアナウンスされ、マウンドに上がった高の表情は引きつっていた。プロ入り後初の対外試合での登板。22歳のルーキーには平常心を保つのは難しかった。登板後は一転、安堵(あんど)の表情。「0で終われて良かった。緊張しました」と投球を振り返った。

 先発・アドゥワからバトンをもらい四回から登板した。いきなり対峙(たいじ)したのは広陵高の先輩・佐野。「雰囲気があってすごい打者だったのでびびってしまった」と制球が定まらなかった。2球目に直球でファウルを奪うも、結局四球で歩かせるスタートとなった。

 しかしここから崩れないのが高の強みだ。京田の一ゴロの間に一塁走者が進塁し得点圏に走者を背負ったが、山本は一邪飛。石上とのルーキー対決には一直で勝利し無失点で切り抜け、駆け足でベンチに帰った。

 続投した五回は先頭に四球を出したところで交代。「どちらの回も先頭打者に四球を出してしまった。初めてで許されるのは今日までなので、次からは切り替えて課題をしっかり突き詰めていきたい」と反省を口にしながら、前を向いた。

 収穫もあった。「スライダーと真っすぐはもっと捉えられるかな、と思ったが意外と差し込めた」と武器である2球種には手応えあり。特に京田へ対して3球目に投じたスライダーで空振りを奪った場面を振り返り、「あのカウントで真っすぐを張っている打者から空振りを取れたのは良かった」と笑顔を見せた。

 新井監督も対外試合デビューに合格点を与えた。「良かったと思います。初めての対外試合なのですごく緊張したと思いますけど、0で抑えて立派なもんだと思います」と頬を緩めた。また、2イニング目の先頭に四球を出して交代となった理由については「塹江をイニングの途中でマウンドに上げたかったので」と説明。プラン通りであったことを明かした。

 高の視線はすでに次回登板を見据えていた。「全部高めに浮いていて良くなかった。2度同じことは許されない。次は地に足を着けて自分をもっと出していきたい」。プロ野球選手としてまた一つ大きな経験を積んだ左腕。開幕1軍を狙い、腕を振り続ける。

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