広島・シャイナー 勤勉新外国人がカープ色に染まる! ブルペンで球筋確認、フリー打撃で打ち込み

 降雨のためブルペン練習する投手の球を打席で見るシャイナー。捕手は坂倉(撮影・市尻達拡)
 フリー打撃で鋭いスイングを見せるシャイナー
 初めてグラウンドでノックを受けた(左から)シャイナーとレイノルズ(撮影・市尻達拡)
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 「広島春季キャンプ」(1日、日南)

 広島の新外国人、ジェイク・シャイナー内野手(28)=前マリナーズ傘下3A=が1日、“広島色”に染まることを誓った。午前中はブルペンで味方投手の球筋を確認。午後からの屋内フリー打撃では約20分間打ち込むなど、勤勉さを存分に見せた。今後は新井貴浩監督(47)に助言を仰ぐ意欲を語り、新天地で成長を図る姿勢を示した。

 赤いユニホームを着た始まりの一日が、シャイナーを笑顔にした。それを物語っていたのが練習後のひと言。「今日の一日は絶対に忘れないと思うよ」。これから始まる日本での野球人生に胸を躍らせた。

 節目の一日は昼前からあいにくの雨だったが、限られた環境下で練習に打ち込む勤勉さが頼もしく映った。味方投手陣が続々とブルペン入りした時間帯には、打席で球筋を確認。「投手によって投げるタイミングも、投げ方も腕の角度も違う。そういう投げ方から直球や変化球を見られて充実していた」と満足げ。自軍ではあるが、日本の投手の特徴を肌で感じようと努めた。

 その後は室内で約20分間のフリー打撃。力強いスイングを繰り返した。新井監督は「入団前の映像と変わりない。パンチ力もあるし、イメージ通りいいスイングしている」と評価。本人は「慣らしのような感じ」と話したが「スイングスピードが上がり、体の使い方も改善されている。だから力強く見えたのかな」と白い歯を見せた。

 チームを束ねるボスの人柄には「(キャンプ前日の)ミーティングで監督が話していることを聞いて、本当にチームをいい方向に導いているんだなと。若い選手が一生懸命ついていくような監督だという印象。とにかく時間がある時に、落ち着いて話してみたい」と身も心も“広島色”に染まる心意気を語った。

 周囲からは「自分と監督の境遇が似ていることも聞いた」。高校時代は有名選手ではなく、野球推薦で進学できずに地方の短大へ進んだ。一時は野球を辞めて消防士を志した時期もある。新井監督もドラフト6位から名球会入り。そのハングリー精神が2人の共通項。指揮官のために活躍する思いも、新たな原動力だ。

 「まずはケガをせずに体をつくる、そしてゲームに入っていくことにフォーカスしたい」とシャイナー。異なる環境を楽しみながら、順応しようとする。日本で成功するために欠かせない要素を持つ主軸候補が、異国の地で順調に滑り出した。

 【ジェイク・シャイナー】

 ◆生まれ 1995年8月13日、米国カリフォルニア州出身の28歳。右投げ右打ち。

 ◆経歴 高校からサンタ・ローザ短期大学に進み、ヒューストン大学を経て、2017年のMLBドラフト4巡目(全体113位)でフィリーズに指名された。

 ◆研究心旺盛 来日前にYouTubeで日本の試合を見て予習。

 ◆勤勉男 日本語を勉強中で「将来的には皆さんと日本語で話せるようになると思う。カープハサイコウデス(笑)」と成果を披露。

 ◆焼き肉好き 入団会見前日に焼き肉を食べたと明かし「毎日食べるかもしれない」と話すほどのお気に入り。

 ◆イチロー氏と接点 マリナーズ傘下時代、球団会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏から、スプリングトレーニングで守備面のアドバイスを受けた。打撃投手を務めた同氏の後ろを守り、ファインプレーを見せた経験もある。

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