広島・中村奨成、護摩行参加へ決意表明 「もう逃げたくない」 勝負の7年目「こんな僕でも」
広島の中村奨成捕手が29日、広陵での野球教室に参加し、来年1月に同行する鹿児島・最福寺での護摩行への決意を語った。
自分を変えるため、会沢に直訴し実現した護摩行参加。「しんどいことから逃げてきたこともあるし、楽な方に行っていたこともある。もう逃げたくない。しんどいのは知っている。それでもアツさん(会沢)、堂林さんについていきたい」と力を込めた。
今季は18試合で打率・150。本塁打は2年連続なく、打点も上げられなかった。試合出場も年々下降線をたどっており、7年目となる来季は本当の勝負をかける1年になる。
護摩行への参加を明かした会沢は25日、「一言、言えるのは同じユニホームを着て、かわいい後輩なので、やっぱり何とかしてあげたい。僕に電話をしてくるっていうことは、相当の覚悟があったと思う。まだ野球がしたいんですって言っていた。背中を押してあげたいと思う。周りがなんと言おうと」と全力サポートを約束していた。
その言葉を受け中村奨は「アツさん(会沢)からそういう言葉をもらえて、一番は感謝したい。こんな僕でも面倒を見てくれる、護摩行に連れていってくれることに感謝したい」と話した。
今オフは母校で自主トレするなどして来季へ向けて準備を進める。「とにかく1年でも長く野球を、カープで続けたい。そのために何か変わりたい」。来季、背番号96で再出発する男は前を向いて思いと言葉に変えた。