広島・長谷部 新スタイル「イメージはサイドスローです」 休日返上でフォーム固め「来年は食い込んでいかないと」
広島の長谷部銀次投手(25)が9日、秋季キャンプ休日を返上し、フォーム固めに励んだ。今秋から肘の位置を下げ、スリークオーター気味にモデルチェンジ。「始めて2週間くらい。自分のものに落とし込んでいく」と意気込んだ。
制球力アップとともにプロ入り1年目の今季、打者の反応を見てフォーム変更を決意した。2軍では39試合で防御率5・62に終わり「気持ち良くバットを振られた」。打ちづらそうな感覚もなく、何かを変えなければいけないと感じた。
「僕の中のイメージはサイドスローです」
上からたたき下ろす意識を捨て、今は自然と腕が振れる位置で球を離す。8日の紅白戦は1回無安打1四球、無失点と上々の出来だ。秋季練習中に新井監督と黒田球団アドバイザーと面談した際もフォーム変更の背中を押された。自分を信じて挑戦を続けていく。
中継ぎ左腕の台頭がチーム力を押し上げる。今季、年間を通して1軍登板したのは44試合登板のターリーのみ。即戦力と期待された長谷部は登板なしだった。
「来年は食い込んでいかないといけない。やろうとしていることは悪くない。腹をくくってやっていく」
勝負をかける2年目に向けて、自らと向き合い新フォームを習得する。