広島・秋山 右膝手術 来春キャンプ中復帰へ 右肘手術の大瀬良とともに新井監督は完治最優先「絶対に焦らないでくれ」

 広島は31日、秋山翔吾外野手(35)が同日に広島市内の病院で「右膝外側半月板部分切除」の手術を受けたと発表した。新井監督は「絶対に焦らないでくれとは伝えた」と話した上で、順調にリハビリが進めば、来春のキャンプ中には動ける見通しを明かした。

 来季に向けて雲行きが怪しくなる知らせではなかった。秋山が右膝の手術をしたことを受け、新井監督は「不確定要素がたくさんあったけど、重症で長くかかるものではなかったので、すごく安心している」。秋季練習が行われているマツダスタジアムで率直な心境を明かした。

 秋山は広島移籍2年目の今季、4月下旬まで打率4割台をキープするなど好調な滑り出しを見せた。だが、8月12日に「右下腿(かたい)ヒラメ筋筋損傷」で約1カ月間、戦線離脱。負傷にも苦しみ、115試合に出場して打率・274、4本塁打、38打点だった。

 それでも10月14日のDeNAとのCSファーストS初戦では、同点の延長十一回にサヨナラ打。技術と経験に裏打ちされた勝負強さを発揮し、本拠地を大興奮に包んだシーンは今季を象徴する場面でもあった。

 来年4月に36歳を迎えるが、チームには欠かせない存在だ。指揮官は「(来春キャンプ初日の)2月1日に合わせる必要はないよと彼にも言った」と焦らせず、段階を踏んだ復帰を願う。ただ「普通にいけばトレーナーの報告によると、キャンプぐらいには動けるんじゃないかということなので」と、うなずいた。

 チームでは大瀬良が10月27日に群馬県内の病院で右肘関節手術(右肘滑膜切除)を受けた。新井監督は投打の主力2人について「プラン通りにリハビリの過程が進んでいけば、2人とも(来シーズンには)問題なしになるだろうという見通し。だけど、2人ともチームにとっては居てもらわないといけない選手。絶対に焦らないでくれとは伝えました」と完治を最優先させるスタンスを示した。

 試合に出るための準備に最善を尽くし、攻守にわたる全力プレーで仲間を鼓舞するのが秋山のスタイルだ。新井カープは来季、18年以来6年ぶりのリーグ制覇に挑む。日米通算1636安打を誇る球界屈指の好打者は完全復活を果たし、悲願達成に貢献する。

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