カープ秋山 5年ぶり球宴安打 “88世代”ギータ&宮崎の活躍に「乗っかりたかった」 第2戦は本拠マツダ

 「マイナビオールスターゲーム2023・第1戦、全セ1-8全パ」(19日、バンテリンドーム)

 第1戦が行われ、全パが8-1で勝ち通算成績を89勝80敗11分けとした。広島・秋山翔吾外野手(35)は「2番・中堅」でスタメン出場。六回無死一塁で、オリックス・山崎颯から自身5年ぶり、カープの一員として“オールスター初安打”をマークした。4年ぶりの出場となった舞台では、佐々木朗や同学年の田中将と対戦し、球宴ならではの時間を過ごした。

 一瞬の静寂が次の瞬間、どよめきと歓声に形を変えた。球場全体から応援が送られる中、秋山が捉えた打球が人工芝の上で弾む。鯉戦士として初めて臨んだオールスターで、初ヒット。「楽しめたところもあるし、他球団の選手も話しかけてくれた」と笑顔を絶やさず汗を拭った。

 全セの「2番・中堅」で先発出場し、迎えた六回。無死一塁で山崎颯の147キロを鋭く振り抜き、左前へ運んだ。広角に打ち分ける秋山らしい快音に、スタンドから拍手が注がれる。一塁に到達すると、ランナーコーチを務めていたチームメートのターリーと満面の笑みでハイタッチを交わした。

 注目の1打席目は佐々木朗との対決。ファウルで粘りながらも、結果は空振り三振。内角低めのスライダーにバットが空を切った。続く三回2死では楽天・田中将との対決。最後はカウント2-2からの外角スライダーに手が出ず見逃し三振に斬られた。

 田中将とは同い年で、ともに大リーグでプレーした経歴を持つ共通項もある。怪腕・佐々木朗、田中将との勝負はいずれも相手に軍配が上がった。「前に飛ばなかったところもあり、いろんな球を投げてもらっていたので、より実戦に近かったなと。普通に三振しました」と苦笑いを浮かべたが、特別な一戦でしか味わえない時間を体感した。

 試合では同じ1988年生まれの柳田、宮崎が一発をマーク。柳田はMVP、宮崎は敢闘賞を受賞し「田中とも対戦があったし、(柳田と宮崎の)2人は賞金をもらって帰りましたからね。乗っかりたかったところですけど」と頭をかいた。

 “88世代”として互いを認め合い、そして高め合う関係性。「そういう部分でも彼らの実力は分かっている。後半戦、チームのプラスになるように。そういう刺激も受けながら頑張りたい」。情熱をかき立てられる同級生の活躍もエネルギーに変えながら、シーズン後半へ視線を向けた。

 第2戦は本拠地・マツダスタジアムで行われる。「楽しみにしてくれているファンの人もいると思う。1本でもヒットを見せられたら」と秋山。最高の夢舞台で、輝きを放つ。

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