広島・大盛 1軍再昇格へ打撃も走塁も改造中 盗塁王・福地2軍打撃兼走塁コーチの教え胸に

 改造効果が表れつつある大盛の打撃フォーム
 福地コーチの助言で改良した大盛のリードの構え方
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 広島・大盛穂外野手(26)が1軍再昇格へ向けて、奮闘中だ。今季は開幕1軍入りするも限られた出番の中でアピールすることができずに、5月15日に出場選手登録を抹消された。福地2軍打撃兼走塁コーチの指導の下、打撃や盗塁技術の改良にも取り組んでいる。

 どうすれば再び1軍に昇格し、活躍できるのか、大盛は考えた。

 今季は開幕を1軍で迎えたが、12試合、8打数1安打、打率・143、0本塁打、0打点。5月15日には新井監督から「打席にしっかり立ってきて。福地(2軍打撃兼走塁コーチ)さんとスチールの練習とか打撃のことも話をしながら」との指示を受けて2軍降格となった。

 「試合機会をもらえるような状況ではなかった。やるしかないという感じです」

 飛躍を誓ったシーズンだった。オフには松山らとの自主トレに参加。打撃を一から見直した。

 「右半身のイメージが強くて前(投手方向)に行きやすく、頭も動きやすいので左半身だけで打つイメージで取り組んでいます」

 キャンプ、オープン戦では結果も出たが、シーズンに入ると少ない出場機会でアピールできなかった。だが、落ち込んでなどいられない。自主トレからの取り組みはそのままに改良を加えた。

 「右足を上げていたのですけど、違うなとなって。足を上げないようにしようというわけではなく、上げない方がタイミングを合わせやすいので勝手になった感じ。構えは変わっていますけど、後ろを使うイメージは変わっていないです」

 打率は高くないが、10試合(3日現在)で2本塁打を放つなど、成果は表れつつある。

 さらにもう一つの武器である足を生かすべく、盗塁王を2回獲得した福地コーチに指導を仰いだ。

 「構え方を変えただけです。福地さんに“走りそうにない”と言われて、オレの見てみてと言われてマネしてみたら走りやすかった。スタートも切りやすいし、戻りやすくなりました」

 強肩俊足も武器。打力も含めて走攻守すべてのレベルアップを目指す。

 「打って守って走るの三つをいかにレベル高くできるか。2軍で打って当たり前くらいじゃないと1軍で出られない。どうにか無双できるようにと思って毎日やっています」

 再昇格が目標ではない。西川、秋山、野間の高い壁を乗り越える。そのために走攻守すべてに磨きをかける。

 ◆大盛 穂(おおもり・みのる)1996年8月31日生まれ、26歳。大阪府出身。180センチ、80キロ。右投げ左打ち。外野手。飛龍から静岡産大へ進み、2018年の育成ドラフト1位で指名され広島入り。19年オフに支配下登録。俊足強肩が武器。昨季までの3年で181試合、打率.245、3本塁打、22打点、10盗塁。

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