「広島春季キャンプ」（１日、日南）

　巨人から現役ドラフトで移籍した戸根千明投手（３０）は１日、初日からブルペン入りし、直球にカーブを交えて４７球を投げた。

　「初めてカープのユニホームをちゃんと着たんで、すごい実感が湧いた。赤のユニホームは人生で今まで一回も着たことなかったので、そういう点ではすごい子供心をくすぐると言いますか」

　背番号４９の真新しいユニホームに照れ笑いを浮かべた。

　新天地だが、コミュニケーションは問題なし。新たなチームメートと談笑する姿があちこちで見られた。

　「ジャイアンツでもムードメーカーみたいな感じでやらしてもらってたんで。最初の方は探り探りながらですけど、そういった面を出せてきてるかなっていうのはありますね」

　左のリリーフとしての期待が高いが、ブルペンのムードメーカーとしても存在感を発揮しそうだ。

　「期待してもらってる部分もありますし、年齢的にもう若くないので、意気に感じながら、しっかり結果を。プロ野球は結果の世界なんで、結果を出して生き残っていけたらと思います」

　通算１５８試合に登板した経験を生かし、左打者を封じ込める。フル回転のシーズンに向けて、まずは順調な一歩を踏み出した。

　◆戸根　千明（とね・ちあき）１９９２年１０月１７日生まれ、３０歳。京都府出身。１７４センチ、１００キロ。左投げ左打ち。投手。石見智翠館、日大を経て２０１４年度ドラフト２位で巨人入団。２２年に初開催された現役ドラフトで広島に新加入。ＮＰＢ通算１５８試合で５勝２敗３セーブ、１８ホールド、防御率３・９６。