カープ森 磨いてきたフォークで来春1軍キャンプ内定!紅白戦2試合5回完全8K

 森のフォークの握り
 紅白戦で2回をパーフェクトに抑えた森
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 「広島秋季キャンプ」(20日、日南)

 広島の森翔平投手(24)が20日、来春キャンプ1軍内定を勝ち取った。紅白戦に先発し、2回無安打無失点で4奪三振。磨いてきたフォークを効果的に使い、打者を手玉に取った。今キャンプの紅白戦は2試合に登板して、5回無安打無失点で8奪三振の完全投球だ。チームは21日に秋季キャンプを打ち上げ。来季2年目を迎える左腕が、最高の形で秋を締めくくった。

 存在感が際立っていた。二回2死。森は木下を空振り三振に斬りマウンドを降りた。2回無安打無失点で4奪三振。ストライク先行の投球で結果を残し、アピールに成功した。

 「今、課題として取り組んでいる落ちる球を意図したところに多く投げられた。そういうところは良かったなと思います」

 初回は大盛、中村健をフォークで連続三振。二回も同球を効果的に使った。今キャンプ中、横山投手コーチの助言を受け、縫い目に沿うようにボールを挟む握りに改良したことで「しっくりきている」。直球と同じ軌道を描きながら、打者の手元で急激に落ちる球で圧倒した。

 本塁後方から熱視線を送った新井新監督は、フォークについて「手元まで真っすぐに見えてグッと落ちる。後ろから球道を見ていてもそうだし、打者の反応を見ても区別がなかなかつきづらいだろうなという感じだった」と威力に脱帽した。

 14日の紅白戦は3回無安打無失点、4奪三振だった。これで今キャンプは2試合で5回無安打無失点、8奪三振の完全投球。評価は高まるばかりだ。

 森の来春キャンプ1軍スタートについて問われた新指揮官は、「そうなりますね。やっぱり」とにっこり。来季2年目の左腕に来春1軍切符を手渡した。

 1年目の今季は8試合(先発は2試合)に登板して1勝0敗、防御率1・89だった。落ちる球種にチェンジアップがあるものの、左腕は「追い込んでからワンバウンドというか、はっきりしたボールになってしまうことが多かった」とフォーク改良に着手。球速差がある2つの落ちる球を武器に、来季は開幕ローテを勝ち取り、今季以上の活躍をするための武器とする。

 「まだ(紅白戦で投げた)イニングが短い。長いイニングになったら分からないので、そういう面で体も強くしていかないといけない」。森は肉体強化も今オフのテーマに掲げた。新井新監督が率いる来季のカープ。先発ローテの一角を奪い取るために、妥協せず自分と向き合う。

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