カープが起こす奇跡の逆転V ローテ再編 離脱組復帰まで「辛抱」戦力整えヤクルト戦へ

 全体練習を見守る佐々岡監督(撮影・立川洋一郎)
 シートノックに加わり汗を流す秋山。右は中村健(撮影・立川洋一郎)
 フリー打撃をして調整する長野。右は菊池涼(撮影・立川洋一郎)
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 広島・佐々岡真司監督(54)が奇跡の逆転優勝へ向けた秘策を用意していることが28日、分かった。後半戦は29日から始まり、2位の広島はマツダスタジアムで中日との3連戦に臨む。佐々岡監督は先発ローテを再編するとともに、西川、マクブルーム、堂林、上本ら離脱組の復帰も見据え、残り48試合での猛追を目指す。首位ヤクルトとは11ゲーム差。ひっくり返すのは至難の業だが、可能性のある限り全力を尽くす。

 ヤクルトまで11ゲームは遠い。だが、プロである以上、可能性のある限り、目指さない手はない。

 後半戦に向けて、佐々岡監督が動いた。まずは先発ローテの再編だ。開幕から大瀬良、森下の並びで戦ってきたが、森下を2カード目となる8月2日・DeNA戦にまわす。

 「(森下が)オールスターに出る出ないに関係なく、2つ目(のカード)に行かせようと思っていた。当然、床田もいる。次のカードは森下、床田が軸になって引っ張っていってもらいたい」

 火曜日からのローテならヤクルトと2回当たる。3勝11敗1分けと大きく負け越している相手だが、森下、床田はともに勝ち星を挙げている。2人をつぎ込むことで、少しでも差を縮める考えだ。

 野手は故障やコロナ禍で離脱した選手の復帰プランを立てた。

 コロナ感染による待機期間が終了した堂林は早ければ29日から1軍に合流する。

 6月5日に下半身のコンディション不良で離脱した西川、7月13日に同じく下半身のコンディション不良で抹消となった上本はともに29日のウエスタン・阪神戦(倉敷)から実戦復帰。上本は早ければ2日のDeNA戦から1軍に合流させる。

 「(西川は)すぐ(昇格)というわけにはいかないでしょうけど、出て様子を見ながら。DHで出ると思うので、何試合か守備などをやったりして状態を聞きながら」

 コロナ感染したマクブルームは待機期間が明けるのが8月1日。そこから調整し、5日のウエスタン・中日戦(ナゴヤ)で実戦復帰のプラン。マクブルーム、西川は9日からの首位ヤクルトとの3連戦(マツダ)には間に合う。

 「その辺になるのかなと思う。そこまでは今いるメンバーでやっていくしかない。そうなったときに本当にいい戦いができるように、そこまでは辛抱して」。中日、DeNA、阪神と続く3カード9試合をしっかりと乗り切り、戦力を整えたうえでヤクルト3連戦に臨む構えだ。

 先発は大瀬良、森下、床田、九里の4本柱にアンダーソンと強力。守護神・栗林にセットアッパー森浦と勝ちパターンも確立した。打線も秋山の加入でグッと厚みを増した。ベストメンバーがそろえば、ミラクルは起こせる。

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