広島・佐々岡監督 3戦8発27得点に「うちらしくはないという感じですけど」

巨人に3連勝し、ファンに向かって手を振る佐々岡監督(撮影・西岡正)
4回、満塁本塁打を放ち、磯村(左から2鳥目)と並んでナインとタッチを交わす堂林(撮影・西岡正)
8回、2ランを放ち、河田コーチ(右)とロータッチを交わす磯村(撮影・西岡正)
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 「巨人5-10広島」(17日、東京ドーム)

 広島が逆転勝利した。

 0-4の四回だ。坂倉の適時二塁打と磯村の押し出し四球で点差を縮めると、なおも1死満塁で堂林が逆転の5号満塁本塁打を放った。佐々岡監督は「本当に大きな一発だった」と目尻を下げた。

 15日の3連戦初戦では磯村が、翌16日は長野がグランドスラムを決めた。

 同一カード3日連続満塁本塁打は50年・中日以来72年ぶりで、球団では史上初めてだ。3試合連続となれば6度目のリーグ制覇を成し遂げた91年以来31年ぶり2度目だった。

 3連勝した今カードは、計8本塁打を記録した。つなぐ攻撃スタイルに効果的な一発が加わり3試合の合計得点は27点だ。

 「うちらしくはないという感じではありますけど、(東京)ドームというのもありますし。その一発一発が効果的なホームランだった」

 投手起用では早めの継投策に出た。四回から中継ぎに配置転換した九里を2番手で起用した。「調子が上がってこないから、ちょっと中(継ぎ)で代わりにというところ」。右腕は3回1安打1失点で4勝目を手にした。

 この日まで3点差以上を逆転したことは一度もなかった。90試合目にして初めてその流れを断ち切ったことは、今後の戦いに弾みがつきそうだ。

 「前回の宇都宮、そして東京ドームと3連敗、やられた。東京ドームのファンのみなさんの前で勝てなかった。大きな3たてになりました」

 単独2位を守り借金は「1」。勝率5割復帰は目前だ。

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