広島入団の秋山 滲む実直さ「焦らないでいいという言葉に甘えず」「もう一度レギュラーを」一問一答
広島に入団が決まった秋山翔吾外野手が30日午前11時から広島市南区のマツダスタジアムで入団会見に臨んだ。新たな背番号は『9』に決まった。広島の背番号9は丸佳浩外野手が2014年から巨人にFA移籍する18年まで付けたが、その後は空き番号になっていた。記者会見での一問一答は次の通り。
-入団が決まった今の気持ちから
「アメリカで挑戦というか、プレーが終わったあとに、いろんな球団の方と話して、カープにお世話になることを決めてこの日を迎えられてまずホッとしています」
-複数球団からオファーがあった。その中でカープを選んだ理由は?
「やはり選手としてまだまだ長くやりたいという思いと鈴木本部長から2000本という言葉が個人としての思いとしてはもっていたんですけど、フロントの方からそういう言葉が出てきたということをすごくうれしく思いました」
-セ・リーグの印象は?
「DHがないという事もあるので、打線のつながりだったり、守り方も変わってくると思う。交流戦で戦いましたけど年間を通して今までしたことのない経験ができるんじゃないかなと思います」
-カープのイメージは?
「町をあげて選手もそうですし、ファンの方も含めてタフなチームだなという印象があります」
-マツダスタジアムの印象は?
「やはり敵チームからするとこれだけ赤いチームカラーはかなり圧力を感じましたし、それがビジターで見るのと、ホームのチームの人間として入るのではまた景色が変わるかなという風に思います」
-親交のある選手と連絡は?
「カープでやるのを決めたあとに会沢選手、菊池選手、田中広輔選手には初めて連絡させてもらった。僕自身、西日本という場所に今まで縁がなかった。知らないこともあるのでプレーもそうですし、いろんなところでサポートしてほしいなと思ってこれからよろしくと思って先に連絡させてもらいました」
-中軸を期待される
「僕自身、どのチームに入るにしても自分のやるべき仕事は出塁だと思ってますし、カープの選手の数字を見てもすごく安定している選手も多い。こういう形で入団することになりましけど、もう一回しっかりレギュラーを獲るということ、どの打順でも前後の選手とコミュニケーションを取りあったり、いろんなものを共有してやりたいです」
-日米通算2000本まであと524本
「メジャーでやらせてもらったときにヒットを積み重ねることがなかなかできなかった。新しい環境になり、新しいチームでやるということに対してそんなに簡単に積み上がるものではないと思っていますけど、個人の目標としてはそういう数字も持ちながらやっていきたいと思います。先ほどオーナーとお会いして“ボロボロになっても2000本打ってくれ”っていう言葉をいただいたので、あらためて鈴木本部長も含めてそういう言葉をいただけたのは会見の直前なんですけどありがたいなと思いました」
-現在のコンディションは?
「6月の頭にアメリカでもコロナになっていて、リリースが決まる直前までチームに合流できなかった。合流してからも試合に出ずに軽い練習の方がいいんじゃないかと、そういう中でやっていた。そのあとすぐに帰国になった。向こうで事情もあったりして、日本に帰ってきてからも普段の練習量は確保できていなかった。その辺はどれだけあれば状態が戻るかは分からない。とにかく焦らないでいいという言葉に甘えずに自分の中ではしっかりしたものを早く取り戻せる準備だったり気持ちのコントロールをしてチームに合流したいと思っています」
-カープは若い選手も多い。どんなことを伝えたい?
「まずは自分が試合に出る準備をするのが1番になってくる。自分から積極的に教えるのは時間が掛かると思う。そんなことをやっている状況かといえばそれどころじゃない。一緒にプレーしたり練習したりする中で聞かれたら答えていくつもりはあります」
-広島の町の印象は?
「コロナの状況なので簡単には外に出られない。駅が近くにあったり、町が球場の脇にしっかりある。よりカープのファンとの浸透具合を感じる。おそらくいろんなところで声を掛けられることになる。それにしっかり応えられるようにしないと。結果を出してのスポーツなので厳しい声も当然出てくるでしょうけど、温かく見守ってくれるファンだったり球団なんじゃないかと思います」
-ファンへメッセージを
「まずこれから秋山翔吾という選手がどういうことができるのかどういう風にやっていくかをしっかり見てもらいたい。獲ってもらった以上、選手としてしっかりしたプレーを見せて、歓声をもらう、拍手をもらいたい気持ちはすごくあるのでそれがまずは早く、そして長くやれるように頑張っていきますのでこれからこういう選手だなと言うのを知ってもらいたいです」