広島・大瀬良 セ界トップタイ5勝目 連敗止めた!愛息誕生を力に8回5失点粘投
「広島11-5中日」(20日、マツダスタジアム)
意地があった。4失点した直後の七回。大瀬良は大島、岡林、高橋周を3人で斬った。出塁を許せば中日打線がさらに勢い付いた場面。1番からの攻撃をピシャリと抑え、流れを断ち切った。
「何より、こういう状況でチームの連敗が止まったので、それが全てかなと、きょうに関しては」
六回は木下に左越え2ランを浴びるなど失点を重ねた。それでも味方の大量援護や球数もあり、八回までマウンドに立ち続けた。8回7安打5失点。チームに5試合ぶりに白星を呼び込み、チームの連敗を止めたのは今季は3度目となった。
前回登板から中13日。コンディションを整えるなど準備をしてきた。「できるだけ長いイニングを投げたいなと思っていた」。佐々岡監督も「八回まで投げ切れたというのは次につながるんじゃないかな」とたたえた。
守るべき人が増えた。12日、タレントで妻の真由さんが第1子となる長男を出産した。現在、2人は退院し自宅で新たな生活が始まっている。
お風呂に入れるのは右腕の役割だ。「ガラッと(生活は)変わりますね。でも幸せなことなので楽しいばかり。毎日どういう成長があるのか、楽しみにして過ごしています」。誕生後、初の白星。記念球は長男に贈るという。
これでハーラートップタイの5勝目。次戦は敵地でのソフトバンク戦が濃厚だ。交流戦での戦いは、その後のリーグ戦にも大きく影響する。エースとしてチームに勢いを付ける投球を続ける。