安仁屋氏「床田の次戦は強い直球へのこだわりを見たい」
「広島2-8ヤクルト」(27日、マツダスタジアム)
広島先発の床田寛樹投手(27)が3回7安打4失点でKOされて大敗した。今季ここまで抜群の安定感を見せていた左腕がまさかの乱調。それでもデイリースポーツ評論家・安仁屋宗八氏(77)は「いいボールは維持していた」と指摘し、「強い気持ちを次戦に求めたい」と次回登板に期待した。
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ここまで好調を続けていた床田が、3回4失点で降板して今季初黒星となった。ただ、その調子に陰りが見えたかというと、直球も150キロ近く出ていたし、いいボールは維持していたと思う。
一つは流れ。初回2死無走者から山田に本塁打を許したところ、そして二回の先頭・長岡に死球を与えたところでリズムが崩れ、さらに3点を失った。
特に長岡の打席は、スイングしていたようにも見えただけに、アピールのやり方によっては、結果が変わっていたかも知れない。
もう一つは、ヤクルト打線の徹底したセンターから反対方向へ打ち返す意識も床田には厳しかった。
17日の中日戦で8失点して、23日のDeNA戦で勝ち投手となった森下の例もあるし、床田にもそれを期待したい。
そのためにも、無失点ではあったが三回のように変化球でかわそうという姿勢は持ってほしくない。繰り返すが強い直球は投げられている。ボール同様、強い気持ちを次戦に求めたい。





