どうなるカープ先発6番手争い 石原氏「遠藤は課題の立ち上がり克服」「小林は躍動感」
「オープン戦、広島3-0日本ハム」(13日、マツダスタジアム)
広島の開幕ローテ6番目を争う若手2投手がそろって好投した。先発の遠藤淳志投手(22)が4回3安打無失点でマウンドを降りると、六回から登板の小林樹斗投手(19)も3回を1安打無失点。ローテ争いは持ち越されたが、デイリースポーツ評論家・石原慶幸氏(42)は「先発6人目というのは調子のいい投手が上がる場所」とした上で「駒が増えたという点でチームにとって大きい」と2人のアピールを歓迎した。
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先発候補の遠藤、小林はともに打者に向かっていっている姿が印象的だった。常にストライク先行で進められたのが、良い結果につながっていた。
遠藤は課題だった立ち上がりですんなり入れた。どういう気持ちで投げたのか、なぜ良かったのかを自分で振り返って次に生かしてほしい。小林は若者らしい躍動感があった。次も見てみたいと首脳陣に思わせる投球だった。それぞれ持ち味を発揮したと思う。
長いシーズンを見れば、先発6人目というのは調子のいい投手が上がる場所。誰がそこを担うのかを決めるのは難しい。遠藤、小林のいずれかというのではなく、2人がアピールしてくれたのは駒が増えたという点でチームにとって大きい。かなりの好材料だと思う。
あと、黒原、松本の新人2人が2万人超の前で投げられたことはいい経験になったと思う。
今季は延長12回制が復活する。投手の頭数が必要になってくる中で、今日投げた4人の存在はベンチにとっても頼もしく思えたのではないか。