広島・ドラ6末包 上げ潮マルチ 初7番でマツダ初安打 輝ラリ2打点 2戦連続長打

 4回、2点適時二塁打を放ち、ナインに出迎えられる末包(撮影・立川洋一郎)
 4回、2点適時二塁打を放つ末包
 2回、左翼線へ二塁打を放つ末包(撮影・立川洋一郎)
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 「オープン戦、広島6-5日本ハム」(11日、マツダスタジアム)

 広島のドラフト6位・末包昇大外野手(25)=大阪ガス=が、バットで存在感を発揮した。二回に左翼線二塁打を放って2試合連続の長打。さらに四回の好機では右中間への2点適時二塁打と広角に打ち分けた。この日は打順が7番に下がったものの、マルチ安打で首脳陣にアピール。開幕1軍へ、結果を残し続けていく。

 沸き立つスタンドをさらに盛り上げた。開幕1軍を目指す末包が、2本の長打で2安打2打点の猛アピール。オープン戦初のマルチ安打に「打てる球、打てない球をしっかり見極められて良かった」と笑顔で振り返った。

 ハイライトは四回だ。同点に追い付いた直後の1死一、二塁の場面。カウント3-1から日本ハム・池田の144キロ外角直球を振り抜いた。「外の球を逆らわず、しっかり打てた」。鋭く伸びた打球は外野手の背走捕球を許さず、右中間への2点適時二塁打に。果敢に三塁を狙ってアウトになったものの、拍手と歓声を浴びた。

 内容も伴っていた。1ストライク後の2球目から4球目まで、ボールになる外角スライダーを続けられた中、特に3球目と4球目は打ちにいった中でバットを止めた。「あそこを止められるか止められないかで、だいぶ変わってくる」。3-1と優位なカウントに持ち込めたことが、価値ある一打を生んだ。

 確かな成長を遂げている。オープン戦序盤はボール球の変化球に苦戦。ただ「ピッチャー全体をぼんやり見る感じでいくと呼び込んで打てるかな」というイメージで対応し、結果に結び付けている。

 二回には2死から左翼線二塁打で出塁。これがうれしい“マツダ初安打”に。この日は松山が4番で坂倉が5番。10日までのオープン戦8試合すべて4番で、初の7番となったが、意識は打順のことではなく「(他の選手に負けられないという)闘争心をかき立てられた」と発奮した。

 今後の活躍次第で開幕4番も見えてくるが、下位打線に入って長打も出れば、打線全体のつながりも生まれる。佐々岡監督も「7番でああいうように打ってくれたら打線の厚みは増してくる」と評価。現状、中軸には西川、坂倉、小園と左打者が多く、右の末包が入ることで相手に与える印象も変わってくる。

 開幕までオープン戦はあと7試合。「開幕1軍でレギュラーで出られるようにしたい。まずは(試合に)出ること優先でしっかり結果を残していきたい」と気合。心は熱く、頭はクールに。そのスタンスの先に3月25日のスタメンが待っている。

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