広島・玉村 開幕ローテ確実 間に合った4回0封 佐々岡監督「違うものを見せてくれた」

 力投する玉村(撮影・高部洋祐)
 3回、糸原を一ゴロに打ち取る(撮影・神子素慎一)
 2回、大山(手前)を左飛に打ち取る玉村(撮影・高部洋祐)
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 「オープン戦、阪神2-2広島」(9日、甲子園球場)

 広島・玉村昇悟投手(20)が4回2安打無失点の好投。開幕ローテの座をほぼ手中にした。順調なら開幕2カード目となる29日からの阪神3連戦(マツダ)での先発が濃厚。昨季2勝0敗と好相性の虎キラーがようやく開幕に間に合った。

 “虎キラー”がようやく本領を発揮した。玉村は初回、いきなり近本に安打を許すと、1死三塁のピンチを迎えるが、マルテには内角攻めから外角チェンジアップで二飛。佐藤輝は内外角を広く使う投球で追い込み、最後はスライダーで空振り三振に仕留めた。

 二回以降は危なげなく予定の4回をきっちり投げ切ってみせた。

 「やっとそれなりの投球ができた。ようやく思ったボールというかそれなりに自分の意思と一致するボールが投げられたので良かったかなと思います」

 昨季は高卒2年目ながらシーズン途中からローテ入りし100イニング以上を投げた。飛躍を期待された今年。オフにはソフトバンク・和田に弟子入りし、キャンプから精力的に投げ込んだが、自分のイメージと実際のボールの不一致に苦しんだ。前回2日・DeNA戦(横浜)は3回5失点の乱調。ローテ入りが危ない状況に陥っていた。後がないと覚悟を決めて臨んだ試合で持ち味をフルに発揮した。

 佐々岡監督は「低めにしっかりと集めて、真っすぐも前回と違うものを見せてくれた。変化球もいいところに決まって低めで勝負できていた。(先発)5、6番目がいなかった中で前進はしたということ」と評価した。あえて当確の言葉は避けたが、笑顔にメドが付いた安どがにじんだ。

 玉村にとってもう一つ発奮材料があった。母校・丹生(にゅう)が21世紀枠で選出され、センバツ大会に初出場する。自分に憧れて入学を決めた後輩たち。お祝いにと30着、約30万円分のジャージーをプレゼント。後輩が来る前に聖地のスコアボードに0を並べ、お手本を示せた。

 「そこはそんなに意識してなかったんですけど(笑)。今度ここで試合するので良い試合をしてもらいたいなと思います」

 順調にいけば開幕2カード目の阪神3連戦での先発が濃厚。昨季は2勝0敗、防御率2・33と得意にした相手。九里、床田と3人で虎狩りを敢行することになる。

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